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SAO−銀ノ月−
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ほどまでに深く考え込んでしまっていたらしく、ひとまずユナのことを必死で脳内に留め置いてポケットから携帯を取り出した。

「シリカ……? もしもし!」

 着信先として表示された名前は、ショッピングモールにいたはずのシリカ。まだボス戦の9時には達していないが、何かあったのかと嫌な予感に突き動かされ、レインから離れることも忘れて携帯を取った。

『ショウキさん! アスナさんが……アスナさんが!』

 ――その嫌な予感は、どうやら的中したようだった。


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