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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
186 ハグリッドの授業
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ることだ。……ネビルもその内見慣れるさ」

――「呼んだかい、兄弟」
――「来たぜ、兄弟」


ネビルのアニーへの感嘆に簡単に返していると背後から聞き覚えのある二人≠フ声で話しかけられる。……首を捻るだけで確認してみれば、声を掛けてきたのは云うまでもなく、フレッドとジョージだった。

「ようやく腹据えてくれたんだな」

「まぁな」

「うん。オリバーの熱意に負けちゃった」

「オリバーも喜ぶだろうぜ!」

俺とアニーがそう短く首肯しながら答えれば、フレッドとジョージは大きく喜んだ。

フレッドとジョージには今朝、アニーと一緒にクィディッチチームへの参加する事を──オリバーへは言わない様に≠ニ伝えてある。

……どうしてそんな事をしたのかと云うと…

去年、俺とアニーはオリバーからの誘いを幾度と無く断っている。今更、どんな顔をしてオリバーの前に出れば良いか判らないのだ。……つまり、フレッドとジョージに頼んだのはオリバーへの取り次ぎだ。

「判ってるじゃあ」
「行こうぜ」

フレッドとジョージに連れられながら、オリバーの元へ足を運んだ。

………。

……。

…。

「……やぁ、ロン、アニー、何の用だい?」

……オリバーは曖昧な表情を俺とアニーに向けている。……それもそのはず、オリバーからしたら俺とアニーはラブコール──もとい、クィディッチへの勧誘を何度も断っているのだ。オリバーの微妙な表情も納得出来る。

……ちなみにフレッドとジョージには席を外してもらっている。

閑話休題。

「単刀直入に言うぞ、オリバー。……俺達クィディッチ・チームに参加すると決めた」

「……何だって?」

オリバーは信じられない事を聞いたかのように俺の話に(いぶか)りながらも食いつく。そして次はアニーが畳み掛けるかのオリバーに言葉を発する。

「だから、クィディッチにボクとロンは参加するって言ったの」

「……それはマダム・フーチに言うことだろう」

オリバーはアニーの言葉にまるで拗ねた様に──或いはぬか喜びは御免だ≠ニばかりにこぼす。……確かに、クィディッチ・チーム参加したいのなら来週辺りから始まる選抜に出れば良いだけなのだが…。

「ボク達は筋を通したかったからオリバーのところに直截(ちょくせつ)来たんだよ」

フレッドとジョージには先にクィディッチに参加する事を伝えてあるが皆までは言わないでおく。……そして俺がアニーの言葉を継ぐ。

「判らないか? ……つまり、俺とアニーはオリバー──それとフレッド、ジョージのクィディッチに対する熱意に負けたんだよ──っ!?」

「へっ!?」


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