暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第98話「神降しの代償」
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って。幸い、優輝の両親が駆け付けて事なきを得たみたいだけど。」

「それは...確かに無茶だね...。」

 ちなみにこれ、実話だったりする。
 まだ両親が行方不明になる前に、近所で噂になってた誘拐犯に緋雪が狙われて、誘拐されそうになったのを止めたって感じ。

「....でも、やる事は絶対にやるって、頑固な程に意志を貫く子でもあるね。」

「あ、わかるよ!諦めが悪いっていうか...それに結構優しいって事で評判だよ。」

「あ、そうなの?」

 初耳だなぁ...。私、周囲にそう思われてたんだ。

「っと、そうだ。ここに来たのなら、気を付けた方がいいよ。王牙帝っていう、ちょっと...アレな人がいるから...。」

「アレ?」

「かわいいと思った子なら誰でも嫁扱いするんだよ!言い聞かせても意味がないし...!あ、ちなみに容姿は銀髪で顔はいいからわかりやすいよ。」

 うわぁ、嫌われてるなぁ、王牙。自業自得だから仕方ないけど。

「あ、それならさっき出会ったかな?でも、店に迷惑だって言ったら、素直に引き下がってくれたけど...?」

「嘘ぉっ!?」

 そこまで驚く事?...だね。うん。
 織崎のグループも今の話を聞いて驚いていたし。

「しっ、お店の中だから...!」

「あ、ごめん...。にしても、まさか引き下がるなんて...。」

「あたし達も見た時は驚いたわよ。」

 私自身、驚いていたりする。まるで様子が違ったし。

「ま、とにかく、普段は本当にしつこいから、気を付けてね?」

「分かったよ。」

 念を入れて言ってくるので、とりあえず頷いておく。

 この後は、食事しながら会話を楽しんだりした。
 椿たちも私の演技に慣れてきたのか、会話に混じるようになった。
 ちなみに、アリサや司が所々ボロを出しそうになったけど、まぁ何とか誤魔化した。

 そして、しばらくして先に私たちは店を出たんだけど...。





「...ずっと見てたみたいだけど、何か用でもあるのかな?」

「......。」

 織崎が、ついて来ていた。
 ...この調子だと、まだ何か面倒ごとになるなぁ...。










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