第3章:再会、繋がる絆
第92話「優しさの報酬」
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.!?」
「っ、助かる...。」
霊脈の力が司に流れていき、生命力を維持するのを確認して宝具を解除する。
同時に、力が抜けて奏に支えてもらう事になる。
「栄養補給になるものを持ってきたわ!」
「ありがとうございます!」
プレシアさんが栄養補給となる医療品及び、料理を持ってきた。
料理は目覚めてからだとして、医療品を使っておく。
「後は...。」
霊脈から少し霊力を貰い、それを用いて心臓に軽く衝撃を与える。
心臓マッサージ代わりだ。手でやると今の彼女の体にはそれでも酷だからな。
「ん....。」
「ああっ!?」
「優輝!?...って、人工呼吸か...。」
さらに、人工呼吸もしておく。
アリシアがなぜか驚いているが、緊急事態だから無視だ。
「.....っ、ぅ....こほっ、こほっ....。」
「.....!」
「司!」
司が弱めの咳をして、目を覚ます。
「...優輝...君....?」
「良かった...!目を覚ましたんだな...!」
抱き締めはしない。彼女の体に負担がかかるし、僕の今の腕じゃあね...。
だけど、そうしたい程、僕らは嬉しかった。
「...私...確か...。」
〈はい。マスターは、マスターが覚悟した通りに、確かに生命力の維持が途切れ、衰弱死を迎えようとしていました。〉
シュラインがそう説明する。...やっぱり、死ぬのを覚悟してたんだな。
「だったら...どうして...。」
「皆が、君を助けるために頑張ったからさ。」
“なぜ助かったのか”。そういう彼女に、クロノがそう答える。
「...皆が...?」
「....まぁ、あれだ。」
色々説明が必要だが、簡潔にまとめるとすれば...そうだな。
―――お前自身の、“優しさの報酬”って訳だ。
「だから、遠慮なく受け取れよ。親友。」
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