188部分:光を奪われてその一
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厄介な事になる。後で弁償するから勘弁してくれよ」
周りからゾロゾロと妖しい男達が短刀や弓矢を持ち現われた。店は忽ち撃ち合いの場となった。
リフィスはパーン、トルード、セイラム、そしてティナと五人で路を歩いていた。リフィスとパーンの手にはジャラジャラと音がする袋がある。彼等はその袋を楽しそうに玩んでいる。
「大漁大漁、やっぱり小銭を稼ぐのはギャンブルだな」
パーンは袋に手を入れて掻き回しその音を聞いて楽しみながら言った。
「全くだ。これでサフィにネックレスでも買ってやろうか」
リフィスも手に金貨を取り袋の中に落として遊んでいる。こんな事には意見が合う二人である。
「どうせイカサマで稼いだ金だろう。そんなもの身に着かんぞ」
トルードが釘を刺す。
「そうよ、そんな事続けてたらまたオイフェさんにどやされるわよ」
ティナも言った。
「うるせえ、そう言う御前等は俺達が稼いだ金で遊んだり飲み食いしたりしてんじゃねえか。同罪だ」
「それにいつも俺達のイカサマを隠そうとしてくれてるよな。おかげでやり易いよ」
リフィスとパーンは開き直っている。この辺りは流石である。
「それはそうだけど」
ティナが口をくぐもらせる。
「どうだ、グウの音も出ねえだろ。じゃああの若親父には黙っててくれよ」
リフィスが軽い笑いと共にそう言った直後にセイラムは足を止めた。
「・・・・・・上だ」
他の者も足を止めた。
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