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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
27話「ロリのために囮作戦を考えたが、俺はロリコンではないC〜ゴブリン100匹VS2人〜」
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ネタバレ伏線ver
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まず、この戦場の利点を考えてみよう。
道路の周りは平原と丘が広がっているが、このまま進むと大量の丘を重機でぶち抜いて作った道路へと突撃することになる。
伏兵を丘に隠しやすい厄介な場所だが、30km先に軍隊が駐留する基地があり、長時間、伏兵を置き続けるのは危険すぎる場所だ。爆発音でもしたら、軍隊が駆けつけてくるだろう。
だから、ブラドさんを守る10両の装甲車は、道を真っ直ぐ突き進む。俺はそんな彼らが挟み撃ちにされないように呪文を詠唱した。

「爆裂弾(ボム・ボール)」

今回は、触れたら爆発する紅い球を生成する魔法を地雷用にカスタマイズした。球を設置する場所は道路。つまり、高性能な地雷として運用できる。色も目立たないように灰色のコンクリート色だ。
俺は車の速度を遅くし、次の呪文を詠唱した。

「土操術(ノーム・コントロール)」

道路の下にある土をどけて、簡易的な落とし穴を複数作る。だが、まだまだ心配だったし、時間があったから魔法を唱え続けた。障害物は可能な限り増やした方が良い。
罠を避けて安心した所に、罠が炸裂するのがベストだ。

「土操術(ノーム・コントロール)」
「爆裂弾(ボム・ボール)」
「影人間(ア・バオ・ア・クゥー)」

……こんだけ障害物があれば、さすがのレッドゴブリンの大群も、ブラドさんを追撃できないだろう。
道路からはみ出した場合の事を考えて、影人間も設置しておいた。
何の命令も出してないから立っているだけだが、ゴブリンから見れば不気味な化物が道路の外にいるように見えるはずだ。ビビッてさらに悪路を通って迂回してくれれば、ブラドさんの追撃はもう無理になるだろう。
俺は策士だな……うむ。気分は古代のハンニバルさん。
出来れば、白真珠を別行動させて連携したいのだが、この状況下で動く携帯端末が俺の奴しかない。だから別々行動はとれないのだ。迂闊に戦力を分散すると、白真珠が撃破されるかもしれないし。

「お師様!」

「どうした、白真珠?」

「すごく賠償金が請求されるような気配がしました!僕の気のせいでしょうか!」

「……お、俺は金持ちだから大丈夫だ……」

「さすがはお師様です!」

……大都市を結ぶ主要な交通インフラに地雷仕掛けて、落とし穴を作って、周りに影人間設置するとか……下手したら大ニュースだぞ、これ。
いつの間にか、悪徳都市の常識に俺は染まってしまったようだ。いや、非常事態だから良いのだろうか?
もう、俺は気にしない事にした。財産が一兆円以上あるのだ。多少の賠償金くらい笑って払ってやろう。
車のハンドルを右に切り、道路から大きく外れて、丘の向
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