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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
資源惑星ラガール@
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「弾切れだ!エネルギーパックをくれ!!」崖をよじ登ってこようとする戦車級BETAをレーザー機関銃で掃射していた兵士が後ろにいる仲間へ叫ぶ。
声をかけられた女性兵士は、物資が納められている金属ケースから弾倉型のエネルギーパックを素早く取り出し、叫んだ兵士に渡した。
「エネルギーパックはもう残り少ないわよ?13人のフル連射であと約2回分ね!」女性兵士がエネルギーパックを渡しながら大声で注意を促す。
「マジかよ?!・・・もうダメなのか!!通信設備はまだ直らないんだろう?・・・・・。」今弾倉を交換した兵士の反対側で機関銃掃射をしている別の兵士が真っ青な顔で掃射しながらそう言った。
「軌道上に艦が来れば何とか届くんだけど、それ以上通信を飛ばすには部品が足らないわ・・・・・取りに行こうにもこの状況じゃ無理・・・基地もかなり破壊されているみたいだし、どのみちダメだと思う・・・。」女性兵士の答えに一同は軽く顔を見合わせる。

「クソっ!詰んだな・・・・・。」隊長である中尉が腕を組んで虚空を見つめながらつぶやく。
「すみません、逃げ遅れた私たちのために・・・・・。」兵士たちの真ん中で守られるような位置にいた3人の技術者っぽい服装の男のうちリーダー各の男が謝罪する。
「いえ、本国からの優先命令ですので、気にしないでください、軍人である我々の責務です・・・・・それよりもこんな情勢なので・・・・・大変心苦しいのですが、いざという時の覚悟だけはしておいて下さい。」中尉はリーダー格の男に対して申し訳なさそうにそう答える。

なぜオルキス領の資源惑星にラファリエスの技術者である彼らがいたのか。
彼らは身分を偽り、民間エンジニアとして資源採掘に従事するという口実で入国してきたのだった。
実は最近このラガールでクロノタイトという未知の物質が発見されたという情報がラファリエスの情報部に入った。
ただし、情報は錯そうしており(実際はオルキス側が意図的にやっている事だったが)、現存する金属を大幅に補強するものといった内容、またはエネルギーの代替になるといった内容や、はたまたワームホール形成に作用する物質である、等いったいどれが正しい情報なのか、情報部もはかりかねた。
そして、それらを確認して可能なら少量でも持ち出す事を目的にこの3人の技術者はラファリエスから派遣されていた。
だが、現物を手に入れこれから解析を行う、というタイミングでBETA降着の可能性が高いという警報が出されてラガール全星に避難命令が発令されて近辺にいたオルキス軍が救助に来た。
当初は彼らもオルキス軍に従って輸送艦でラガール星を離れようと考えたのだが、避難のため居留民や労働者達を誘導しているオルキス軍がしっかりと身分照会しているのを確認した彼らは、非正規で潜入した自分たちは100%引っかかると確信し
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