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ソードアート・オンライン?稲妻の狩人と金色の狼?
第二剣 白の侍の実力
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う条件だ。
メッセージは変わり、60秒のカウントダウンがスタートする。カウントがなくなった瞬間、街区のHP保護がなくなり、勝敗が決まるまで剣を打ち合うことになる。
「ご覧下さいアスナ様!!私以外に護衛が務まる者など居ない事を証明しますぞ!!」
クラディールは狂喜を押し殺した表情で叫び、芝居ががった仕草で大振りの両手剣を引き抜くと、がしゃっと音をたてて構えた。
三人が数歩下がったことを確認すると、俺はウインドウを操作して、自身の得物____〈刀〉を実体化させて、右手の親指で柄を押す。流石に名門ギルドの所属だけあって、向こうの得物の方が格段に見栄えは良い。まぁ、だからといって強いと言われればそうでもない。恐らくは実力的に中層レベルと言ったところか。
俺達が五メートル程の距離を取って向き合い、カウントを待つ間にも、周囲には次々とギャラリーが集まっていた。無理もない、此処は街のど真ん中のゲート広場である上に奴も俺もそこそこ名の通ったプレイヤーなのだ。
「ソロのライトとKOBメンバーがデュエルだとよ!!」
ギャラリーの一人が大声で叫び、ドッと歓声が湧いた。俺はそれを聞くと小さく呟いた。
「......余り目立ちたくはないんだけどなぁ」
カウントが進むにつれ、クラディールの動きをある程度予想しながら、俺は意識を集中させた。
プレイヤーとの戦いは読みあいであり、その読みあいに制したものが勝者になる。読みあいにもし負ければ、そこからはもう勘と経験に任せるしかない。
【DUEL!!】
カウントが0になると同時に俺と奴は動き出した。
クラディールの初動は<アバランシュ>。両手用大剣の上段ダッシュ技だ。それに対し、俺はその場を動かずにその時を待つ。
「確かに、対人戦でのその技のチョイスは良い。高威力、ガードしても反撃させない。生半可のプレイヤーでは確かに良い。が、甘いな」
クラディールの身体が、俺の射程圏内に入る。
「その突進攻撃は、俺には効かない」
持ち手を素早く握り、鞘から素早く抜いて構える。そして____。
耳をつんざくような金属音が鳴り響き、ライトエフェクトが散らばる。
無双の狩人、刀・太刀専用ソードスキル《鏡花の構え》。
構えた瞬間に短い無敵時間が付与され、攻撃を受けた瞬間にカウンターの一撃を与える攻防一体の業。
クラディールはそれを受けた瞬間に吹き飛び、剣を取り零した。
暫くの間、沈黙が広場を覆う。見物人は皆口をポカンと開けて立ち尽くしている。だが、俺が刀を仕舞うと、わっと歓声が巻き起こる。
俺はクラディールを見て、わざと音をたてて刀を腰の鞘に落としながら言う。
「アンタが攻撃を当てられる可能性は万にひとつもない。武器種を変えて挑むなら付き合うが......別にもう良いだろ」
クラディールは俺を見ることなく身体を震わせ
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