暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘイトレッドチェイン
[16/16]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ん、やっぱり辛いわ。本当に……なんで、皆いなくなってしまったんよ……。どうして現実だと、何の気兼ねも無く笑い合えないんや……」

こんなはずじゃなかった現実を思い、はやては静かに涙をこぼした。寂しげな彼女の姿にマキナはため息をついた後、獰猛な笑みを浮かべる。

「バーカ、いなくなってなんかないっつぅの。もう忘れた? 私が右眼(そこ)にいること」

「……」

「だからさ、見せつけてやろう。私達の運命は歪められても、私達の意思を歪めることはできなかったと!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『終わりだ。あの世でよろしくな』

サヘラントロプスの両腕から黒いエネルギー弾(サンクティオ)が放たれ、ジャンゴ達に迫る。絶体絶命の状況下、倒れながらも何とか魔力を引き出したなのははビッグ・シェルを展開し、仲間を守りながらエネルギー弾とせめぎ合う。しかし彼女も満身創痍の状態である以上、障壁に少しずつヒビが入っていき、長くは持ちそうになかった。

「エアッドレイン!」

だがその衝突に突如、横から白い魔力散弾が割り込み、エネルギー弾を消滅させると同時にサヘラントロプスにも直撃、その衝撃で後ろにひるませる。

「全く……手を貸してくれるんなら、最初からそう言ってくれればええのに……」

そうやって苦笑する彼女は右眼から淡くて白い光が放たれており、右手にクルセイダー、左手にシュベルトクロイツを構えていた。

「おかげで頼もし過ぎて涙が出るわ。ま、せっかくやからガッツリ頼らせてもらうで!」

夜天の主の騎士装束をまとい、彼女―――八神はやては君臨した。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ