40話 ロールプレイング 3.12
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かくはフロンタルはジオングがゼウスという謎のものの増幅制御装置だという。
「さて、私は悪役を演じるにあたりあるものをある人から都合してもらっている。この際その人物は抜粋しよう。そもそも、ジュドー君と話す理由だ」
ジュドーは物凄く警戒した。自ら悪役と名乗るフロンタルが手の内を見せようとする。その理由は碌なものではないと直感でわかったからだった。
「・・・フロンタルさん。アンタがそんな手の内を見せるにはオレらを生かしておくわけにいかないか、若しくは・・・」
「利用したいからか。その通りだよジュドー君」
ジュドーは息を飲んだ。するとプルツーからグレミーの情報の調べが終わったことをジュドーに告げられた。
「ジュドー・・・」
プルツーが沈んだ声をしていた。ジュドーも覚悟した。
「いいから言え、プルツー」
「エンドラは撃沈。グレミーとモンドが戦死。フィフスルナが沈黙。エルらの乗組員の生存確認不明。ビーチャから通信文でサイド6宛てに送られていたよ・・・」
ジュドーはグッと胃が締め付けられるような感覚に陥った。プルツーの声も勿論フロンタルに届いている。
「ようやく事実を受け入れたか。それは私が下した決断だった」
「・・・なぜ・・・」
ジュドーがマグマの様な怒りを沸々と沸き立たせていた。
「なぜ!こんなことを!あいつらはただジャマなく生きていたいだけじゃなかったじゃないか!」
フロンタルは困った顔をして平然を言い切った。
「その理由は先ほど答えたつもりだったが?」
「なんだ!」
「微かな望みも邪魔なのだよ。それすら排除の目的だ。人類に逃げ場なし。未来永劫この地球圏で絶望を感じながら死に往くことを導くことこそ私の役割」
フロンタルの回答にジュドーは憤慨した。
「プルツー!!」
魂の叫びはプルツーを震え上がらせた。
「ひっ!・・・何なんだジュドー」
「奴を仕留める。この世から奴を消し去ってやる」
ジュドーはジオングの操縦桿を握り、怒りに任せて動かし始めた。その動きを牽制するようにクシャトリアらも動き、ジオングを止めようとした。
「しゃらくせー!」
ジオングから発せられたサイコフィールド場はクシャトリアを静止させた。その力にクシャトリアのパイロットのマリオンとクスコがフロンタルに助けを求めていた。
「フロンタル様・・・」
「う・・動けない・・・」
かくもフロンタルのシナンジュもそのフィールドにやられ動けなくなっていた。その状況に自然と笑みがこぼれていた。
「まさか・・・ここまでとはな。ジュドー君の力は現在の私すら凌駕するとは。ジオングを動かせるだけの力をこれで私も授かることができる」
ジュドーはジ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ