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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−Endless Dream−
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「十代!」

 エドとのデュエルで次元を超えた俺が最初に見たのは、どこまでも続いていく闇――その中に立っていた、炎のような真紅の制服だった。

「……遊矢」

「十代も来てたんだな。アカデミアの方は大丈夫だ……任されたしな」

 十代はアカデミアを俺たちに任せていき、童実野町を助けに行っていた。あちらには海馬コーポレーションがあるので、次元移動のシステムがあったとしても不思議ではなく、童実野町を守ることが出来たのだろう。

「なら、あとは世界を救うだけだ」

「……ああ!」

 そして闇を見つめていた十代はこちらに振り向くと、力強くそう言っていた。お互いに様々な人たちの力を借りて、ようやくこの場に立っているのだと、そう感じさせる表情に頷いて。

「来るぞ!」

 すると十代はデュエルディスクを構え、今まで見つめていた方向を再び向いた。俺も十代の隣に並び立ちながらデュエルディスクを構えると、闇の中に『ソレ』はいた。『ソレ』自体も暗い闇であるにもかかわらず、何故か巨大な質量を感じさせ、悪魔のイメージを形にしたような全身が俺たちを睥睨する。

『我が名は――ダークネス』

 その轟く声に世界が響く。いや、俺たちが声だと認識しているだけで、本来はもっと別の物かもしれないが、それ以上の会話をする気はあの『ダークネス』にはないらしい。俺たちの構えたデュエルディスクに反応したように、闇の中に五枚のカードが浮かび上がった。

 恐らく、あのダークネスは現象のようなものなのだろう。目的も何もあるわけではなく、世界を闇で被うだけのシステムのような存在であり、故に話し合っての和解など成り立たない。ならばこそ俺たちには、何をするにしてもずっと使ってきた、デュエルという手段がある。

「行くぞ遊矢!」

「ああ! 余計なお世話だってことを、この闇に分からせてやる!」

『デュエル!』

遊矢&十代LP8000
ダークネスLP8000

『我のターン……』

 しかしこのダークネスの存在意義がどうあれ、こちらの世界をこの闇しかないダークネス次元に同じにするなどと、余計なお世話に他ならない。それを分からせてやるためのデュエルが開始し、俺のデュエルディスクには2ndと表示された。俺と十代が二人がかりで挑む変則タッグデュエルであり、俺→ダークネス→十代→ダークネスの順でデュエルは進行する。

『我は《邪神官 チラム・サバク》を召喚する』

「攻撃力2500だと!?」

 つまりデュエルはダークネスから開始し、まずはお手並み拝見というところだったが、そこで現れたのは攻撃力2500の大型モンスター。レベル8を何の代償もなく呼び出したにもかかわらず、そのステータスには何の変更もない。

『《邪神官 チラム・サ
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