暁 〜小説投稿サイト〜
シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
第一章
第一章 物静かな看護師の闇  -荒くれザンク編- 1
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


「………ん」

「…目が覚めた?」

ここは寂れた村にあるボロボロで今にも崩れそうなルシアの家。
あの忌まわしき事件からもう数週間も経っている。
意外にもルシアのケガは数日で治り、すぐにいつも通り生活が送れるようになっていた。
だが逆にランファのケガは深く何日間も意識不明が続きやっと今この時目を覚ましたのであった。

「はっ!ヨナちゃんはっ!?」

慌てて飛び起きたランファはしっかりとした目つきでルシアを見つめしっかりとした口調で言った。

それを聞いたルシアは静かに俯いて悲しそうな顔で首を横に振る。

「………ごめんなさい。あたしが、余計な事をしたばっかりに……」

申し訳なさそうに頭を下げるランファを見てルシアは目を丸くし

「いや、いいんだ…。あの時、君が割り込んで来てくれなかったら僕は死んでた」

ランファの手を優しく握りしめ

「もう二度とヨナを助ける事ができなかった。また助けてくれてありがとう」

「………」

ランファはまだ己の罪を許せていないのか
うつむき黙り込み優しく握りしめてくれたルシアの手を見つめる。
しばらくランファの手を握った後、ルシアは優しく手を放し何処かへ出かける準備をし始める。

「ケガが治るまでこの家でゆっくりしていきなよ」

「ありがとう…でも、ルシアは?」

黙々と準備をしていたルシアの背に寂しそうなランファの声が伸しかかる。沈黙の後

「僕は…旅にでるよ。………あいつからヨナを取り戻すんだ」

と言ったルシアの瞳には大きな決意を固めた炎がメラメラと燃えているようであった。
それはまるで復讐心にも似た炎だった。


「待って!」

ベッドから立ち上がりランファは旅立とうするルシアの背中にしがみついた。
なぜいきなりこんなことをするのか全くわからないルシアは返答に困る。
だがそんなのお構いなしとランファは自分の思いをぶちまける。

「あたしも連れてって!!」

「え…でも、君はケガしているし。…それにこれは僕の問題」

「君には関係ない」と言いかけたルシアの言葉を遮り
ランファは強い口調で固い信念のようなものを語る。

「あたしにも責任があるの!! ………未来を変えたいの!!」

「…未来を変えたい?」

「はっ!?はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

よくわからないと言った顔でルシアが聞き返すと
急にランファはゆでだこのように真っ赤に染まり湯気まで出し
顔を手で覆い体を丸め「イヤイヤ」と「恥ずかしい〜〜」と悶絶し始め

「ど、どうしたの!?」

ルシアがどんなに声をかけても無視で一人でヒートアップしパニック状態で
また心の声がだだ漏れ状態に…
「(ニャーーーー!!ヤバイー!
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ