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機械の夢
第01部「始動」
第02話
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どうだった?」
『…回収は終わりましたが、検査は済んでいません』
「なに?何か問題でもあったのか?」
 時間はかなり余裕が有った筈だが…
『いえ…、私の体をこれ以上汚されないよう爆破しないように解析から入ってましたので…』
「そうか、残りはアカツキへの土産にするか」
 爆破が起きると若干だが船体が揺れる。恐らく揺れを抑えようとしていたんだな…全く、余計な事に気が回るな…
「ラムダ。ジャンプフィールド発生準備。ラピスはアカツキに今から行くと連絡を入れてくれ」
 ラピスが自らの席に着く。
『完了です』
「おわった、よ」
「………ラムダ」
『はい?』
「何番まであるんだ?」
『………マスター。貴方に名を頂いてからの歳月は私を育てました』
 隙があれば絶対に確保しよう…
「ジャンプ」

--
「お帰り」
「エリナか」
 ユーチャリスを降りるとそこにはエリナが居た。
「久しぶりね。でも、ネルガル-わたし-としては、連絡は定期的に入れて欲しいんだけどね」
「…」
「はぁ…まぁいいわ。無事に帰って来たし、ラピスも元気にしてた?」
 こちらの沈黙に、頭に手を当てて溜め息を吐くと、今度は笑顔でラピスに声を掛ける。
「……う、ん」
 反応は悪いがこれでも成長したものだ。最初の頃は…
「何か食べたいものあるかしら?」
「………」
「ラピス。この服着てみない?」
「…………」
「……アキト君のところに行こうか」
 コク。
 だったらしいからな。いくらリンクで繋がって思考を読めるからと言っても、俺以外の人間に対して興味を示さないのは不味い。
 時間を割いて、エリナが悪い奴じゃ無いと説得してやっと口を開いたくらいだからな…
「会長が大事な話があるそうだから、ラピスは私とお着替えしましょう」
「…アキトといっしょ」
「お着替えしたらアキトくんが喜ぶわよ〜」
 エリナから視線が送られる。
 …事情があるのか?
「……ラピス。エリナと行け。話が終わったら迎えに行く」
 頭を撫でると、少し不満そうだったがエリナの横に移動した。
「場所は?」
「いつもの所よ」
「分かった」
 言って、アカツキの待つ部屋に向かう。
…何時もならダラダラと愚痴を溢すのにな……何かあったのか?
『マスター』
「ラムダか、どうした?」
 コミュニケの通信をオンにする。
『はい。これからシステム調整を行いたいのですが、宜しいですか?』
「?構わないが…ラピスを呼ぶか?」
『いえ、自律回路の点検ですので私だけで大丈夫です。ただ、一時間は連絡が出来ません』
「…何かあったのかラムダ?」
 いつもと何か違う。違和感というか、勘がそう言っている。
『夢を、見てみたいです』
「なに?」
『ある書物に書いていました。人
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