暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:33 川遊び
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しそうに悠莉の手を引いてイクスヴェリアは悠莉を連れて行った。

「イクスちゃんもホント元気でいいわねー」

「いやまったく。イクスって悠莉のことになると……」

「いいじゃない。仲のいい証拠でしょ」

「だね」

悠莉とイクスヴェリアを見届けると、

「セインはいいの? みんなと遊んでこなくて」

「いやぁ、あたしは教会からの新鮮野菜とたまごの差し入れ持ってきただけだから」

「そんな硬いこと言っちゃって遊びたいくせにー」

「そ、それはそーなんだけど!」

メガーヌの言葉を否定せずにいたずらっ子独特の笑みを浮かべる。

「ま、せっかくだから軽く温泉サプライズの一つも仕掛けてみんなを楽しませてやっかなーとは思ってるけど」

ニシシと笑みを浮かべるセインに「あらあら」と微笑みメガーヌ。

この時セインの影が小さく揺らいだことに二人は気付かなかった。

-side end-
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