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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十六話 誰が邪魔をしやがるのですか?!
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うところですかしらね。」
ヴァネッサが両腕で体を抱くようにしてやや離れたところからやはり男の後姿を見ている。



邸を後にしたド・ヴィリエは迎えに来ていた信徒と思しきフード姿の人間と共に地上車に乗り込んだ。車は直ぐに発進し、信徒は待ちきれない様子で尋ねた。迎えに来ていた信徒とは別に中にもう一人の信徒が乗り込んでいる。
「首尾は、いかがでございましたか?」
ド・ヴィリエは「フフフ」という含み笑いを漏らした。
「貴族連中というものは自らにとって都合のいいものの見方しかせぬ。その良い例を今しがた見てきたところだ。」
「すると・・・・。」
「我らの目的にあの女が一役買ってくれよう。今回の件はそのことのみを見ても十分に行う価値があるものだ。」
「しかし、本当に約束を守るのでしょうか?」
二人目の信徒が不安そうな声を出した。
「我々の目的は無害なものだからな。それに、古来より聖職者と貴族とは切っても切れない縁にあるというものだ。それを最大限利用させてもらう。」
ド・ヴィリエはそう言った後は口を結んで一言も話そうとしなかった。だが、彼の精悍な顔に浮かんでいる薄笑いは消えずに残ったままだったのである。



ランディール侯爵邸――。
■ アレーナ・フォン・ランディール
地球教が来た!?いきなりどうして!?なんで!?今まで全然こんなことなかったのに?!どうして今頃不意にぽっと出てきたの?


・・・な〜んてね、そんないきなりなフラグがあるわけないじゃない。私がたきつけたんだから。ド・ヴィリエとかいう自分は天才児革命児とか思い込んでいるおっさんに裏道からちょちょっと遠回しに耳打ちしたら見事に引っかかってくれたわ。これが成功すれば、ベーネミュンデ侯爵夫人と地球教を一気につぶすことができるって寸法。ラインハルトとイルーナたちは立ち上げたばかりの元帥府の運営で当面忙しいんだもの、この間に帝都組で動ける私が引導を渡しちゃおうかなって思ったわけ。
もうそろそろしつこいのよね。一度皇帝陛下に掛け合って機会を与えたのにそれで満足しようとしないんだから、ホントに始末に負えないわ。皇帝陛下が振り向こうとしないのはもう自分に魅力がないってことなんだから、いい加減そこのところを正直に認めて敗北宣言してくれればいいのに。

・・・・無理か。ま、私が同じ立場でも納得はしないだろうし。それはわかっているけれど、いい加減ラインハルトやアンネローゼを狙うのやめてくんないかなって思うのよね。
「アレーナ・・・・。」
後ろで声がする。ちょっと遠慮気味の声。私がこの間ブチ切れたもんだからまだ爆弾扱うみたいにしている。はいはい、わかったわよ。私も少し悪かったから、いい加減その声はやめていつもの調子に戻ってくれないかな、ヴァリエ。そんなようなことをあっけらかんと
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