暁 〜小説投稿サイト〜
〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
模擬戦
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

「私と中川少尉は中央から進撃、鳴海少尉と平少尉は右方向から迂回して目標へ向かえ!高山少尉と辻村少尉は拠点防衛と中央隊の援護を。」碓氷が国連A−01のメンバーへ矢継ぎ早に支持を飛ばす。
「「「「「了解!」」」」」
「中川少尉、帝国軍の衛士たちの錬度、どう思う?」碓氷がモニターチェックを行いながら中川へ問いかけた。
「そうですね、事前に聞いていた情報では、斯衛軍とともに京都防衛戦にも参加して生き残った実力のある部隊ですし、実際にかなり錬度が高いのではないかと思います。」少し首を傾げて考えるポーズをとった後に中川はそう答えた。
「その根拠は具体的にどの辺を見てそう思った?」碓氷はまるで教官のように問いかけている。
中川もそれとなく、そういう雰囲気を悟ったのか、座学の時のように理路整然と言葉を選び、答える。
「はい、中尉、まず一つ目はこちらに転移する前に彼らを少し遠くに目撃して見ていたのですが、BETAに包囲されていた際も連携良く対処していましたし、鳴海少尉たちの援護で空けたわずかな隙をベストなタイミングで絶妙にお互いをカバーをし合って離脱していました。」
「確かにな。それは私も見ていたが見事な連携だったと思う。だが1機だけ動きが良くない機があったのでその連携も少し乱れていたようだがな。」碓氷もその点は遠くから確認していた。
「はい、確か入江少尉という方の機体がスラスターと燃料タンクが損傷を受けていた為、と聞いています。」
「食堂の歓談で情報交換した際に聞かされた、あの破壊された激震の衛士か・・・・。」碓氷の脳裏には、オルキス軍の偵察チームがもたらした、入江機の残骸の映像がフラッシュバックした。
だが、損傷のほとんどなかった入江機の管制ユニットには遺体は残っておらず、血痕すら認められず、まるで衛士だけが忽然と姿を消したかの印象だったのだ・・・・・。
それはさておき――――碓氷は邪念をとりはらうかのように軽く頭を振った。
「はい。そして二つ目は外周を巡ったウォーミングアップの時の連携です。我々も留意はしていたのですが、彼らは常に死角をなくしてお互いをカバーし合える位置取りとそれを維持したまま移動を完遂していました。」―――――中川は良く見ている。
実は指揮官候補として中川を育てるつもりの碓氷であったが、自分の判断が間違っていなかった事にほっとすると共に、いつ何があるかわからないこの状況下、一刻も早く育て上げなければ!と心に誓うのであった。

遠野は外視カメラに映る艦隊の艦艇群とその先にいるはずの国連軍部隊のスクワイエルの動きを考えていた。
模擬モードでの索敵範囲は500mほどなので、現在彼らの姿をとらえる事は出来ない。
・・・・・シュミレーターでの戦闘や外周機動を見る限り、彼らは固定エレメントでの連携が中心となっていると遠野は感じ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ