暁 〜小説投稿サイト〜
銀河HP伝説
地球を〇〇にする方法
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ルビンスキーは汗を拭きながら、私邸の奥の秘密の部屋に入った。これから起こるであろう会話を想像しただけで汗が出てくる。一瞬、通信ボタンを押すのをためらったのは彼らしくなかったが、嫌なことを済ませてしまうに限る、彼は意を決してボタンを押した。
「私です、お応えください。」
平素とは違うこの上なく恭しい調子で思念波を送る。
「私とはどの私だ?」
この上なく尊大な声が返ってくる。
「フェザーンの自治領主、ルビンスキーです。総大主教猊下にはご機嫌麗しくあられましょうか。」
「機嫌のよい理由はあるまい・・・・。わが地球は未だ正当な地位を回復しておらぬ。ルビンスキーよ・・・・。」
ルビンスキーはこれから起こるであろう叱責を想像して身を引き締めた。
「いつになれば我がWGE(地球をわが手に)48はオリコン1位を獲得し、銀河の頂点に君臨するのか?」
「はっ。わが方のセンターの最新シングルは自由惑星同盟のFPA(自由惑星同盟)48には1万238枚と僅差で敗れましたが、まだ総選挙では逆転の余地はございます。この度新たに13期生の粒ぞろいを編成しましたゆえ。」
「汝が立った今申したのとほぼ同じ言葉をこれまで幾度となく耳にしたが、此度は大丈夫であろうな?」
「無論のこと。」
「地球のアイドルは800年の長期間にわたり埠頭に貶められてきた。だが、屈辱の晴れる機会は近い。地球のアイドルこそが、オリコン一位に君臨し、全宇宙のプロダクションを支配する中心なのだ、と地球のアイドルを捨て去った愚かなプロデューサー共が思い知る時節が年内にはこよう。」
「そのように早くでございますか?」
「疑うか、フェザーンの自治領主(プロデューサー)よ。」
思考波が自信満々の笑いを奏でた。
「し好の流れとは時に回帰するもの。ことに銀河帝国と自由惑星同盟の両アイドル陣営において、ファンの基盤の収斂化が進んでおる。それに間もなく、あらたな民衆のうねりがくわわろう。両陣営のプロデューサー共の間に潜んでいた、元祖アイドル回帰の精神運動が地上に現れる。それに必要なプロモーション活動は汝らフェザーンの者どもに任せておったはずだが、手ぬかりはあるまいな。」
「もちろんでございます。」
ルビンスキーは深々と頭を下げる。
「ルビンスキー!!」
声が鋭い調子になった。
「(オリコン順位を)落とすなよ。」
そう陰惨な声は叫ぶように言い、通信は途絶えた。


1か月後――。
「私です、お応えください。」
ルビンスキーの思念波が地球に送信される。
「私とはどの私だ?」
この上なく尊大な声が返ってくる。
「フェザーンの自治領主、ルビンスキーです。総大主教猊下にはご機嫌麗しくあられましょうか。」
「機嫌のよい理由はあるまい・・・・。わが地球は未だ正当な地位を回復しておらぬ。ルビン
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ