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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜大結界・集結〜
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ドンッ!!!!!!!








異常なほどの重音が鳴り、空間が振動する。

一瞬空がまがまがしい赤紫になり、そして青空に戻った。



「な、なんや今の!?」

「さっきの音なに?!」

「まさか・・・・」


皆がさっきの現象に驚くが蒔風が即座に答えを出した。



「そうだ、「奴」だ!!あの野郎・・・・・想像以上に早いぞ!?」

「あの、舜殿・・・・」

「舜、おかしいのだ」


悪態をつく蒔風に、異変に気付いた凪と鈴々が話しかける。
それに蒔風も頷いて応じた。


「ああ・・・・・・・街から人が消えた。否、俺達が消えたんだな、これは」

「ど、どういう?」

「説明は城に入ってからだ!走れ!!」


蒔風が皆を促して走り出そうとした。
だが瞬間、地面から黒い影が湧き出てきて、次々と人の形をとっていく。


「「奴」の「欠片」だ!!油断するな。一気に突っ切る!青龍!!」



ドンッ!ゴォオオオ!!



通りを青龍が飛び、「欠片」を蹴散らして道を拓く。
そこを走っていく蒔風達。


だが



「きゃあああああああ!!」

「うわおおおおおお!?」

「朱里!風ッ!!」


「欠片」の一体が朱里と風がさらい、屋根の上を走って城の方に逃げていく。

「人質にする気か!!青龍!彼女達を任せた!!」

『御意!!ダァッ!』



蒔風が「欠片」を吹き飛ばす青龍に皆を任せ、「欠片」がうごめく大通りを走って屋根伝いに走っていく「欠片」を追いはじめた。



キュイッ!ドンドンドンドン!!



その蒔風に「欠片」が気づき、目の位置からビームを撃ってきた。

蒔風が走る周囲が爆発し、そのせいで一気に接近できない。



蒔風が砂埃の中から突き抜けると、そこには固まった「欠片」共がいて、蒔風の進路を塞いでいた。


跳び上がって避けようとも足元にビームを撃たれてそれが阻害されてしまう。



「クソッ!!う?イィイイ!?」



蒔風が半分悲鳴、半分悪態のような声を上げる。


目の前の「欠片」共の目が光り、今まさにビームをチャージしているのだ。


「ッ!!南無三!!」

蒔風が拳を振りかぶり、打滅星で「欠片」を吹き飛ばそうとする。




ドォン!!!!





だがその拳が振るわれる前に「欠片」共が真横から吹き飛ばされる。

見ると大剣「牙狼七星」を握った春蘭が店の壁を吹き飛ばしてこっちに来ていた。



さらにその後から何十射もの矢が「欠片」を撃ち抜き、一斉掃射していく。


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