暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
番外編 生裁戦士セイントカイダーll
第4話 初代と三代目
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、と言いたいのだろうか?

 「一人で戦う」なんて、人間じゃできない。ロボットでない限りは。
 だけど、人間はロボットにはなれない。だから、代わりに人が集まってそれに匹敵する働きを行う。

 ――それが、今あるセイントカイダーの制度だと言うのか。弱みを見せてしまうのも、人間である以上はどうにもならない、と?

「俺も将来はヒーロー活動を再開する予定だが、その時は一人じゃない。一人で戦うってのが、どれだけしんどくて、苦しいことなのかが身に染みてるからな」

「それも、あなたが人間だから――ですか?」

「もちろんさ。当然、栂君もな」

 人間は、たった一人ではヒーローになれない。

 ――彼は、俺にそう伝えたかったのだろうか。

 俺の思考回路がその結論に到達しようとした瞬間、ポケットの携帯が着信を知らせる振動を起こした。世に言うバイブ機能だ。

 少し路郎先輩に目配せしてから、俺は携帯を取り出して通話に出る。
 ――絵麗乃からだった。麻薬密売組織の件についての報告だろうか?

「もしもし? どうし――」

『勇亮君! 助けてぇっ!』

 ――!? な、なんだ……!?

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