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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十八話 テスト勉強 そして悪意
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お前らはあそこに加わらなくてもいいのか?友人達の危機だぞ?」

「いいのよ。あまり甘やかすとずっとそんな感じになっちゃうし」

「まあ、それもそうか」

全はそう言った後、再び読書に戻る。

「うぅ、どないしよ……」

と、はやては突っ伏していた顔を上げて辺りを見渡し……全を視線に捉えた所で止まる。

「そうや!」

はやてはそう言うと、教科書とノートを持って全達のいる場所にやってきた。

「全君、勉強教えて!!」

そして、勉強を教えてほしいと言ってきたのだ。

「……は?」

むろん、これには全も訝し気な表情をする。そしてそんな光景を見ている全員がだ。

それもその筈。はやてだって全を。いや、より正確に言えば神楽院を毛嫌いしていた。

だからこそ、あんな風に気軽な感じで全に勉強を教えてと言うとは思えなかったのだ。

「この問題がわからんねん。全君、わかる?」

「ちょちょちょ、はやて。自分で問題解こうとか思わないの?」

「思っとるけど、わからんから聞きにきたんや!お願いや全君!このままやと、うち冬休み全部補習になってまう!!」

「そこまでなのか………………はぁ、ペン貸せ」

「ありがとう、全君!」

はやては教科書とノートを置き、シャーペンを全に貸す。全はそれを受け取ると教科書の問題を数秒ほど見つめてから、ノートに式を書き込んでいく。

式を書いた後、少しだけ文を書き加えた後、はやてに渡す。

「ほら、これでいいか?」

「うん、ありがとう!これを元に頑張ってみるわ!」

そう言って笑顔を見せた後、はやてはなのは達のいる場所に戻っていった。

「全、最後になんて書いたの?」

アリサは疑問に思っていた事を聞く。そう、全は最後に何か書いていたのだがそれがよく見えなかったのだ。

「いや何……今回の()()()()()()()()()()を少しな」

「「……え?」」

全の言った言葉に二人は思わず頬を引き攣らせる。

「ち、ちなみにそれはどのくらいの割合で当たってるの……?」

「そうだな……一応だが、今までの奴も合わせて……75%程といった所か。俺としては100%を目指しているんだが」

すずかの言葉に全はそう答える。今まで神楽院が受けてきたテストを神楽院はきちんと保管していた。恐らく全の為を思ってしていたのだろう。その甲斐もあって全はこのような事が出来る。

つまり、テストで出題される問題を予想してそれに合わせた勉強をする。という事だ。

「い、いやいや!普通そんな事出来ないから!!」

アリサの言葉に全は首を傾げながら

「そうか?教師が念を押すとこ
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