―ティアドロップ―
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》を傍らに、亮は先のターンに《No.92 偽骸神龍 Heart−eartH Dragon》の召喚のために誘導されたことを省みる。
「そして常に共に戦ってきたこの《サイバー・エンド・ドラゴン》が、お前を倒す可能性を持つのを感謝する……! バトルだ、サイバー・エンド!」
「攻撃だと!?」
藤原のフィールドにいるのは、攻撃力53200ポイントの《No.35 ラベノス・タランチュラ》。流石に《パワー・ボンド》を使って融合した《サイバー・エンド・ドラゴン》と言えども、とても適う相手ではない。だが亮は迷いなく《サイバー・エンド・ドラゴン》に攻撃を命じ、忠実に《サイバー・エンド・ドラゴン》は攻撃にエネルギーを貯めていく。
「使わせてもらうぞ、吹雪――藤原!」
亮の手札にあるのは残る一枚。魔法カード《救援光》で除外ゾーンからサルベージした、ある光属性モンスター――
「俺は手札から《オネスト》の効果を発動する!」
亮の手札から発動されたモンスターカードは、光属性の切り札とも呼ばれる天使族モンスター《オネスト》。その性能に反してさして珍しいカードではないものの、この三人にとって特別な意味を持つモンスターだった。
「な――なぜそのカード――を、お前が今、持っている!?」
「そんな連れないことを言うなよ藤原……君の相棒だろう?」
吹雪の《真紅眼の黒竜》、亮の《サイバー・ドラゴン》のように、藤原の象徴的なカードは《オネスト》だった。藤原がダークネスの力を使い世界から消えていった時、この世界に残った唯一のモンスター――そのカードそのものだ。
「どうして今持っているか、という質問なら、君のナンバーズのモンスター効果だ」
オネストが除外されたタイミングは、藤原の《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》の除外効果。恐らくは《No.92 偽骸神龍 Heart−eartH Dragon》の攻撃力を上げるための効果発動だったのだろうが、吹雪は亮に託すために《オネスト》を除外していた。
「十代ならば、精霊の力を借りてどうこう出来るのだろうが……悪いが、俺たちは門外漢でな。荒っぽくやらせてもらう! さらに速攻魔法《リミッター解除》!」
《オネスト》の効果は、戦闘する相手モンスターの攻撃力をこちらのモンスターに加える効果。よって藤原の《No.35 ラベノス・タランチュラ》の攻撃力である53200ポイントが、《サイバー・エンド・ドラゴン》の攻撃力に加えられる。さらにそれが速攻魔法《リミッター解除》によって、機械族モンスターはその鎖を解き放ち攻撃力を倍加し――
「攻撃力124000ポイントの……《サイバー・エンド・ドラゴン》……!」
《オネスト》の輝きに《サイバー・エンド・ドラゴン
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