暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part5/揺れ動く心
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強い決意を示す約束となった。
「…ッええい!!やめろ!!」
しかし、ファウストはその光を拒絶し、ゼロを蹴飛ばした。
「っぐ…!!」
「そんな安っぽい言葉を言い放って…こんな醜い世界と、そこで生きるルイズたちの方を優先してるくせに!!
この嘘つき!!」
いい加減耳障りだ!ファウストはそう言い放ち、激高するあまり、ゼロから強く吸い上げたエネルギーで攻撃しようとした。その勢いが強まり過ぎて、もはやゼロとサイトの命を顧みるのを忘れかけていた。

だが、その時だった。



――――やめてええええ!!



ドクンッ!
「…うぅ、ぐが…!!?」
突然、ファウストの動きが止まりだした。彼女はゼロを離して立ち上がると、苦しそうに頭を押さえだした。
「え…!?」
城にいるアンリエッタたち、そして地上でビーストヒューマンに捕まっているルイズたち三人、街でサイトたちを探しっぱなしのギーシュたちUFZメンバーたちが、ファウストの異変に注目した。
「何…!?」
ウェザリーもこれには驚愕のあまり、ファウストの異様な状態から目を見開いた。
な、なんだ…?ゼロもまた、胸を押さえながらよろよろと立ちあがって彼女を見る。
「ちくしょう…やめろ!出てくるなハルナ!」
「!」
今…ハルナ?ハルナといったのか?
まさか…!
ゼロの中に、ある確信が生まれた。もしや…ハルナの本来の心が…。
手を伸ばすゼロ。だが、彼の手が届く前に、ファウストは逃げるように姿を消していった。
「ハルナ…」
逃げられてしまった。
けど…不思議と絶望ばかりじゃない気持ちがあった。まだ彼女の心は…生きている。
しかし、もう残りエネルギーが少ない。だがせめて…!
ゼロは地上にいる、ルイズたちを捕まえているビーストヒューマンたちを見つけた。そして残りのエネルギーを振り絞り、まばゆい光をビーストヒューマンに浴びせていく。
すると、ルイズたちを捕まえていたビーストヒューマンたちは、太陽の光を浴びせられたゾンビや吸血鬼のように悲鳴を上げながら干からび、消滅していった。
「ち…!」
ウェザリーはここにきて自分の失敗を悟り、どこかへ瞬間的に去って行った。
それと同時に、ゼロは膝を着いて青い光を放ちながら消えていき、元のサイトの姿に戻って行った。
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