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嫌われの忌み子あれば拾われる鬼子あり
第2章 第2話 素直な狂人
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いで、私達はいつでも歓迎している」

「はい、ありがとうございます」

メリーと2人で扉の前に並び深く礼をしてから部屋を出ていった。

「ありがとう」

「あら、どうしたの?急に」

「僕が精神世界にいた時介抱してくれたり、信じてくれたりした事」

「私は当然の事をした迄よ、私の旦那様だもの私が信じなくて誰が信じるのよ」

「ありがとう」

2人で歩いてエントランスまで行ったところで後ろから声をかけられる。

「待ってください!」

2人で振り返るとマリーが息を切らしながら走ってきた。

「どうしたの?マリー」

「はあ、はぁ、あ、あの…私も連れて行って…ください!」

「え?」

「私も恩賞を持っています…はあ、きっと、役に…立つと思います!いいえ…役に立ってみせます!」

「…主様には?」

「ご主人様にはお許しをいただきました。あとはルイス君が許可するかどうかです」

真っ直ぐと見つめるマリー、1度メリーの方に視線を送るとそれに応えるようにメリーは頷いた。
そして、視線をマリーに戻しメリーと共に手を差し伸べながら

「わかった、よろしくマリー」

「よろしくね、マリー」

「あ、ありがとうございます!ルイス君!メリーさん!」

その手を取って3人で屋敷を出た。

「よお、元気してたかよ鬼」

扉を開けると庭の真ん中に煙管で煙をふかしている鎧を着ていない騎士が立っていた。
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