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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
017話
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てぇし……何が俺と同類だ、あの野郎……!!」

歩きながら酷くイラつき言葉を漏らしながら先程の言葉が何度も何度も脳内でリピートしている。


―――来るさ、てめぇは俺と同類だ―――


同類、自分があの幻影旅団と同じだと言うのだろうか。絶対に違う、自分はあんな奴らと一緒などではない。だがそれでも自分は全力を出せて嬉しいと思っていた、クラピカの修行でも出せなかった全力の腕力と全力のオーラ、それを発揮出来て嬉しいと言うか。

「……わかんねぇな」

剃を使い一気に遠ざかっていく旅団のアジトを見送りつつ、一旦立ち止まり溜息を吐きつつ携帯を取り出し連絡帳からクラピカの番号を押した、コールが一回すると即座に通話が繋がった。ずっと携帯を握り締めていたのだろうか、クラピカは。

『シャ、シャネル!!!大丈夫なのか!!?本当に本当に本当にお前なんだな!!!???』
「だぁああ声デカいっての!!?俺は大丈夫だ、心配掛けたな」

シャネルの声を聞くとクラピカは心底ほっとしたという溜息と声を漏らしているのが聞こえてきていた。かなりの心配を掛けてしまったようだ。

『何かされなかったか!?』
「腕相撲した位だな」
『な、なんだとぉ!?それでは手を合わせたというのか!?大急ぎで戻って来るんだ!!!早急に消毒と滅菌処理をしなくては!!!!』
「いや……それは大袈裟なんじゃ……」
『何を言っているこのぐらい当然だバカァ!!!!』

携帯から聞こえてくる爆弾のような声、思わず耳が一時的に聞こえなく程の爆音にシャネルは携帯を落としそうになる。

『そこから悪性の菌が繁殖したら如何する!?否既に毒が感染している可能性だって有りうる!!!ああなら今すぐにでも私がそっちに行って迎えに行かなければ!!!』
『おいクラピカマジで落ち着け!?冷静になれ!?』
『私は至って冷静だ!!!レオリオ道具借りて行くぞ答えは聞いてない!!!』
『せめて答え聞けよ!!ってせめて消毒用のアルコールしかねえってだから待てぇ!!!おいゴン、キルア取り押さえるぞ!!』
『う、うん!!!』
『離せお前たち!!シャネルが、シャネルが危険なんだぁあああああ!!!!!』

「いや心配してくれるのは嬉しいけど……それは、ないわぁ………」

聞こえてくる声に思わず顔を青くしつつ引いてしまうシャネル、これから戻って顔を合わせた時どんな反応をしたら良いのやら……。

『いってぇなおい静まれって!!』
『ああもう首に一撃入れて良いか!?』
『せめて最終手段にしろ!!』
『クラピカお願いだから大人しくしてよぉ!?』
『うぉおおおシャネルゥゥウウウウ!!!!!』

「………俺の弟子って、こんなに怖い奴だったっけ……?」
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