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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#10
PHANTOM BLOOD NIGHTMAREU 〜Seventh Dimension〜
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ラメが適度に鏤められたミュールと
欧米都市部の若い女性が着るような、
極めて現代的且つ開放的なスタイルである。
 シンガポールは熱帯である為、
このような軽装の方が傷の具合にも良いと
ポルナレフが買い揃えてきたものではあるが、
その真意は定かではない。
(何故かサイズがピッタリなのが妙に燗に障った)
 しかしチームに合流して日も浅いヴィルヘルミナには
替えの衣服がなかった為
(SPW財団に連絡しても流石に 「メイド服」 は調達に時を要するようだ)
仕方なくコレを着ているという次第であった。
 故に彼 女(ティアマトー)の意志を表出させる神器の形容も、
件のヘッドドレスではなく色とりどりの晶玉をあしらった髪飾りとなっている。
 別にいつもと違う形容なのが不快というのではなく、
全てが眼前で心底嬉しそうに紅茶を飲む男主導の元に
コトが運んでいるというのが不興極まりないのである。
(焦慮)
 元来、その麗美なる容姿により下心丸出しでヴィルヘルミナに言い寄る男は
(人間、フレイムヘイズ、紅世の徒問わず)星の数ほどいたのだが
それらは当人が或いはティアマトーが無言の拒絶と圧力により全て排除してきた。
 しかし目の前に座るこの銀髪の男、
“すたんど” とか云うモノを身に宿す異能者は
いつもと様子が違った。
 軽佻浮薄な様相を呈してはいるが、
他の者と違いこの男には 「下心」 が無いのだ。
正確には場面で場面での対応に於ける、後の 「計算」 が。
 現に今も部屋に(仕方無く)招かれただけで心底満足仕切り、
それ以上の接触は試みてこない。
 話題もわざと昨日の死闘の事は避け、
天気が良いなどどこぞの景色がキレイだの
あの果物が美味だっただのと取るに足らないものだ。
 まるで目の前のヴィルヘルミナが負傷などしていないように、
少しでも心の負担を和らげるように専心しているようにも見えた。
(腑落)
 もし昨日の話題を蒸し返し、己が戦功を誇示するような態度を取れば即座に
断裁してやろう(契約者も同じ気持ちだと彼女は心から信じた)と身構えていた
ティアマトーに取って、コレは大いなる誤算というものだった。   
 そして、嘗て想いを寄せていた者とは似ても似つかないこの男を、
負傷が理由とは言えヴィルヘルミナが招き入れた事も。
 思考に思考、そのまた上に思考を重ねても納得いく解答の出ない疑念に
歯噛みする王の傍らで、何気ない会話は途切れる事はない。
「ところでどうだい? オレの買ってきた服の着心地は? 
たまには違う格好も、新鮮な気分で悪くないだろ」
「腕と脚がスースーして、落ち着かないのであります。
熱気が籠もっては治療に差し支える故、着衣しておりますが」
 実際出逢って一日足らずの相手に、
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