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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百七十八話 改革者達の戦い
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身の人間が改革に参加する必要があるのです」

「つまり同じ同盟の出身者が帝国の改革に参加していれば同盟の人間が安心するという事ですか?」
ブラッケの問いに司令長官は頷いた。

「ええ、これからの帝国の政策は同盟の人間の不安をどれだけ取り除けるか、それが重要になります。三十年かけて不安を取り除く、その事が同盟の併合を、宇宙の統一を可能にするでしょう。無理な併合は混乱しかもたらしません」

ブラッケと目が合った。彼が頷いてくる、私も頷いた。それにしても同盟から人を受け入れるか、そんな発想は私にもブラッケにも無かった。私達にとっては改革が全てだった。だからそこで止まってしまった……。

だが司令長官にとって改革は宇宙統一という目的のための手段だ。そこから同盟から人を受け入れるという発想が出た。我々もそこを良く理解しないと司令長官の考えに追付いていけない事になる。気をつけないといけない。

「これからの三十年、忙しくなりますよ」
「……」
「改革だけではなく統一を常に考えて動かなくてはなりません」
「……」
「いずれは帝国に憲法も作らなければならないでしょう」
「!」

憲法! ブラッケを見た、彼も驚いている。帝国に憲法を作る、皇帝の権力に制限をかけるというのだろうか、神聖不可侵の銀河帝国皇帝に。本気だろうか、息が止まるような思いで司令長官を見た。司令長官は穏やかな表情で天井を見ていた、静かな目だった……。






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