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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ハンティング
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包み込んでいた。

「キリトさんはいい人です。あたしを、助けてくれたもん」

キリトは一瞬驚いたように手を引っ込めようとしたが、すぐに腕から力を抜いた。口元に、穏やかな微笑が滲む。

「……俺が(なぐさ)められちゃったな。ありがとう、シリカ」

その途端、シリカは、胸の奥のほうがずきん、と激しく痛むのを感じた。わけもなく心臓の鼓動が速くなる。顔が熱くなる。

慌ててキリトの手を放し、両手で胸をギュッと押さえた。でも、深い(うず)きは一向に消えない。

「どうかしたのか?」

テーブル越しに身を乗り出してくるキリトに向かってぶんぶん首を振り、どうにか笑顔を作った。

「な、なんでもないです!」

そんな2人のやり取りを奥まった席でフードを被った男が腰を掛けながら、環視するような視線でそれとなく眺めていた。

__これで役者は(そろ)った。後は、あの2人を尾行すればいい。

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