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Lv.9999億の骸骨(勘違い物)・ω・`)ノ
Lv28「不死王の世界征服11〜反乱終了のお知らせA〜」
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通り、青い光の中は安全地帯だと仮定してみよう。
公爵の話では、兵士の数は60万人いる。
それだけ大勢の兵士を食わせていく食料が、都市にあるのだろうか?
光すら届かぬ、暗黒空間に包囲されれば、飢えて全滅するだけだ。そうサムソンは判断し、冷や汗を流す。
この青い光、最初は優しい光だと思った。だが、人体の構造上、それはありえない事だ。
青い光は――人体にとっても有害な光。目が悪くなる。
恐らく――この青い光は――悪の帝王ワルキュラによる――何らかの攻撃の前触れだ。

「故に、この光の中に留まり続ければ、我らは無敵!
決して、光の外に出てはならぬ!
闇の世界は奴らのテリトリーぞ!
闇に入ってはならぬ!」

「やーい!アンデットの馬鹿どもぉー!悔しかったらこの中に入ってこいよー!」
「俺らを殺したいなら、さっさと近づいてこいー!」

貧乏そうな兵士達が、下町根性で罵った。返事は返ってこない。
どうにかして、場から抜け出す言い訳を考えないと駄目だ。
サムソンが普通に逃げたら、脱走兵だと判断されて、騎兵に追撃される。
青い光の中も、暗闇の中も、危険はそんなに変わらないはず。
光の中では、確実な死という未来が。
暗闇という未来には、死と生の運命が重なり合っているように、サムソンの青い目には見えた。
そうだ、勇敢な貴族を演じて、暗闇が広がる方向へ向けて突撃すれば良い。
この統制の欠片も取れていない軍勢も、一緒に付いてきて、自分の始末どころではないはずだ。
真っ暗闇な世界で精神が崩壊するかもしれないが、餓死よりはマシだ。
サムソンは空気を大量に吸い、肺に溜め込み、大声を上げる。

「神のご加護は我にありー!
加護があるなら闇に突撃しても勝てるはずだぁー!」

叫んでサムソンは走る。
近くに居た馬を奪って乗って、真っ暗闇が広がる空間へと向けて突き進む。
見知らぬ馬だから、全く言う事を聞いてくれない。ほとんど暴れ馬だ。

「サムソン卿っー!
何を考えておるのだぁー!」

知り合いの貴族の一人が、後ろから声をかけてきた。
サムソンは頭の中で考えた言い訳を反射的に叫ぶ。

「アンデットどもを解剖してきますー!
俺はっ!あの骸骨どもをバラバラにしてっ!調べたいんですー!」

「処刑人の癖に、主導権を握るつもりか!
ええい!我らの部隊も続けぇー!
処刑人風情に遅れを取るなぁー!」

サムソンの背後から、大量の足音が――しなかった。
どうやら、兵士たちは闇を恐れて、足が竦んでいるようだ。
おかげで、勝手に行動するサムソンを殺そうとする騎兵も居ない。
一人で砂漠にいるような孤独を感じる。青い光の空間を風のように駆け抜ける。
暴れ馬が激しく動きすぎるせいで、落馬しそうだ。
自分が向かう先が
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