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Lv.9999億の骸骨(勘違い物)・ω・`)ノ
Lv20「不死王の世界征服B〜人口が増えたよ、やったね〜」
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帝国の宮殿の中央広場、普段は静かな雰囲気が保たている場所だったが――数百人にも及ぶ人間が倒れていた。
片手に骸骨を象った小さな勲章を持ち、意識を失っている。
これらの無残すぎる光景を見て――ワルキュラは悲しそうに愚痴った。

「なぜ……こうなった……」

倒れているのは、文化に貢献した偉人達。
盛大に、その功績を祝福してやろうと、勲章を授与したら、次々と絶叫して倒れた。
意味が分からない。なぜか、近くにいるデスキングが大笑いしている所が謎だ。左遷したい。

「さすがは偉大なる陛下っ……!
オーラを抑えているにもかかわらずっ……!
その威厳で人間どもを倒すとはっ……!まさに圧倒的なカリスマ……!
陛下の威厳には誰も勝てはしないのだっ……!」

威厳で国民を倒してどうする、とワルキュラは思ったが口には出さなかった。
もう、毎年、起きている出来事だ。
きっと、国民側も慣れているだろう。
大国でも征服しない限り、マスコミも大騒ぎしないはず――

「陛下」

そう言って、無表情なホネポ首相が、ワルキュラの所へと歩いてきた。
ホネポという名前で、知らない人に誤解されやすいが、骸骨型のアンデットではない。
顔が不健康な感じに、真っ青な吸血鬼の青年だ。
いつも何を考えているのか分からない所が不気味だが、帝国を見事に運営しているのだから有能な男なのだろうなぁと、ワルキュラは判断している。

「予定通り、人間王国が従属を求めてきました」

「ん?どういう事だ?ホネポ?」

「申し訳ありませぬ、複数の解釈が出来る言い方でした。
正確には、王国が国家主権を放棄し、帝国の衛星国の一つになりたいと言っております。
全てはワルキュラ様の計画通り――という事です」

ワルキュラには、何が計画通りなのか、さっぱり意味が分からなかった。
人道支援したら、感謝されすぎて、属国になった展開なのだろうか?
現実は何でもありな世界だと、さすがに理解しているが――国家主権を放棄し、従属してくるオチになるとは、全く想像していなかった。

(つまり……人間王国の経営が、それだけ末期的だったという事なのだろうか?
まぁ、800年くらい続いた国だから、それだけ腐っていたんだろうなぁ)

面倒を見る国が増えるのは、全く好ましくない。
しかも、人間王国と言えば、汎人類大連合の一角を成す大国だ。
人口は2億人ほど居たはず。
そんな国が主権を放棄したら――非常に凄く厄介だ。
首相や大臣達に、ほとんどの仕事を放り投げているとはいえ、それだけ大きな国を支配し、運用するのは労力がかかる。
ワルキュラに胃はないけど、胃があれば溶けて痛くなりそうだ。
この時ばかりはアンデットになって良かったと、皮肉ながら痛感するしかない。

「さ
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