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Lv.9999億の骸骨(勘違い物)・ω・`)ノ
Lv16「不死王と発明エルフC〜究極の消費者〜」
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最近、アトリに振り回されて、人生がジェットコースターの勢いで狂っているなと、ワルキュラは思った。
今、自分がいるのは、アトリの研究所だ。
エルフ耳の研究員達が日夜集い、新しい技術を次々と開発している。
だが、肝心の発明品が問題だった。
必要だから発明するのではなく、とりあえず思いつきで作って、その後の運用は全部放り投げてくるのが最大の問題点にも程があった。

「ま、また、何か発明したのかっ……!?
アトリ師匠っ……!」

ワルキュラは、骨の喉を震わせて、目の前の天然そうなエルフ娘に問いかける。
そうすると、無邪気な返事が返ってきた。

「前回、ワルキュラに言われて大反省したのです〜
今回の発明なら、全ての問題を解決できるのですよ〜」

エルフ耳がピョコピョコ動いて可愛いなぁと、ワルキュラは現実逃避した。
よくよく考えてみれば、発明品の運用方法を考えるのは、発明家の仕事ではない。
必要だから、研究して発明した場合は別だが、些細なアイデアが、大ヒット商品の数々を産む事もあるのだ。
例えば、弱い接着力を持つ接着剤。
普通なら、何の役にも立たないが『簡単に付けて剥がせる』という特性を利用して、付箋という商品が誕生した。
付箋は、メモ代わりに書いて、壁やノートなどの好きな場所に貼り、要らなくなったら簡単に剥がす事できる紙だ。
その利便性のおかげで、職場、学校、いたずら用として人気を誇っている。
きっと、アトリの発明も、運用次第では、役に立つに違いな――

「国力とは、即ち、物を生産して、流通させ、そこから税金を取る事で発生する代物なのです!
つまり!商品を消費しまくる存在がいれば、それだけで経済が活性化して、国力がアップして最強って事なのですよ!」

「ふむ、ふむ……つまり、どういう事だ?」ワルキュラは急に不安になった。

「商品を大量消費しまくるロボットを作ったのです!」

アトリが元気よく叫ぶと、部屋の扉が開き、手が大量に生えた丸いロボットが出てきた。
手のそれぞれにポテトチップス、縞々パンツ、テレビゲーム、テニスラケットなどの道具を持っていて、纏まりが全くない。
『それは』ムカツク感じのチャラ男の声で、話しかけてきた。

「ワルキュラ様wwwサーセンwwww
俺wwwwアトリ様が作ったwwww消費者様ロボットですwwww
商品は一回使ったら捨てるわwwwwwww
衝動買い楽しいwwwwww
食べ物を食わないけど、どんどん捨てようwwwww
アトリ様のwwww下着ケースにあった縞々パンツもどんどん捨てようwwww」

それはもう――労働者の労力を犠牲に、無駄に贅沢する、お客様だった。
次々と手に持っている商品を捨て、新しい商品を部屋の向こうから持ってくる。
人類やアン
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