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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第67話:企みは予定通りに遂行してる……と思い込むと失敗する。
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鹿女』とは、姫様(ウルフ君と付き合ってるどちらか)の事だと思うんだけど、その事を公開してない為、チラッと武器開発部員を見て言葉に詰まる陛下。ウルフ君はそこまで見越して企んでる模様。

「では陛下の仰る通り、全てを私が計画し実行したとします。その場合、陛下の仰った『馬鹿女』に武器の詳細を聞く事になりますが、私からそんな事を聞き出したと思いますか? 私には相手が如何なる情報を持ってるかなんて心内は判らないのですよ! それなのに私から聞き出したと思いますか?」

「い、いや……それは無いな。アイツから言い出したに違いない」
「そうなりますね(ニヤリ)」
あぁ……ウルフ君が嬉しそうだ。怖い……

「では、あの女から武器の事を話してきたと感じてるのに、私に怒りが向くのは些か横暴ですね。陛下にとって恐るべき結末を迎える武器の事なのですから、情報を秘匿するだけでは無く公開しそうな人物にも釘を刺しておく必要があったでしょう! それを怠り、口の軽い『馬鹿女』を野放しにしておいて、何をお怒りになってるんですか!? 陛下の知ってる未来も心内も判らない私には、『馬鹿女』が提示した有用に見える情報に飛び付くのは必然です。全ての情報を持ち合わせて、それらの情報を操作出来る立場にある陛下が、自らの立場に即した行動をとっていれば、防げた結末なのですよ……面倒な事柄を部下に丸投げしてきて、遊び呆けてきた罰が当たったんですよ! 甘んじて受けなさい」

「こ、このガキ……」
え〜ん……怖いよー!
お家へ帰りたいよぉ〜!

「まぁ陛下……落ち着いてください。今言ったのは、私が武器の情報をウィンチェストに教えたとした場合です。ですが違うのでしょう、ウィンチェスト?」
「そ、そうだ! このガンツァーは私の発明品だ!」

「だそうですよ(笑) 良かったですねぇ……陛下にも私にも、そして例の『馬鹿女』にも落ち度はありません。(いず)れ人類が到達する状況なんですよ」
ちっとも良くない。

陛下は拳を握り締めて凄い形相でウルフ君を睨んでるよ〜。

レクルトSIDE END




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