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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
朔月
序章
第四九話 復活の剣鬼
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良いのか衛士が良いのかの見分けがつかんのだ。
無論どちらも最新鋭であるというのは疑いようのない物ではあるが、
己
(
おれ
)
の曇った
眼
(
まなこ
)
では陛下に進言する言葉を持つに足らん。」
「ふむ、これはしまったな。なまじ彼らが優秀過ぎましたか。」
順調に推移している戦局故か、多少余裕のある艦長からの熱烈なセールスをサラリと受け流す青年。
その時だ、けたたましいアラームが鳴り響く。
「北西11時方向に敵、旅団規模BETA軍確認――」
「ゲーベンとサイドリッツに打電!AL弾に換装後に新たに出現したBETA群に艦砲射撃!」
随伴艦に指示を飛ばす艦長、対レーザー弾頭。飛翔物を迎撃する光線級の修正を利用してレーザー攻撃を受けた場合そのままレーザーを減衰させる重金属雲を発生させる弾頭だ。
仮に光線級が存在していない場合そのまま質量弾頭として敵の漸減を効果を発揮し、その迎撃の有無で光線級の存在を確認できる試金石にもなる弾だ。
「さて、光線級が居ない事を祈るばかりか……」
「AL弾の迎撃を確認!重金属雲が展開!」
「そう上手く事は運ばんか!通常弾頭に換装、榴弾と炸裂弾で敵を足止めしろ!!」
矢次に飛ぶ指示、近代化改修された随伴艦の自動装填システムが素早く砲弾を交換し衛星とのデータリンクを介し砲撃を開始。
その大砲の斉射の衝撃が海を揺らし、青年たちの乗る空母も揺らす。
「フランス軍のほうはどうなっている!?」
「A-10の防衛戦闘中です!彼らが動けば支援砲撃部隊が突撃級の標的になってしまいます!」
A-10サンダーボルトU、アメリカで開発された攻撃機だ。
戦術機と違い、火力と重装甲を重視した機体でありその両肩に装備されたガトリングガン、アヴェンジャーは戦車級を薙ぎ払う事が可能な速射力と弾数を持つ。
しかし、反面砲弾の軽さから突撃級や要塞級の相手を苦手とする。
その為、欧州連合では戦車級の相当及びラインメイタルを装備しての支援砲撃を担当している。
「―――国連軍レインダンス中隊が救援に来てくれるそうです!到着まで30分!」
「……ギリギリ間に合わないか。」
転換した戦局に歯切りする艦長、ツェルベルスと同じEF-2000を配備するレインダンサ―ズならば合流した際に連携を取りやすい。
其れは良い、だがそれまで奇襲を受けるロート中隊が持ちこたえれるか、と言うのには疑問がある。
「―――大尉、お願いがあります。」
緊迫した空気の中で口を開いたのは赤い軍服に身を包んだ少年だった。
「……清十郎。甲斐、今井お前たちも同意か?」
「大尉のご判断であれば。」
「必要ならばやればいい、其れだけだよ。真壁少尉の初恋を応援するのは吝かじゃないけどね。」
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