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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 語り継がれなかった軌跡篇
外伝〜”六銃士”の”鉄血宰相”への宣戦布告〜第1話
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」
「”アハツェン”だとッ!?」
「ラインフォルトグループが開発した新型の戦車!もう、帝国軍に配備されているなんて……!」
エルミナの話を聞いたランディは声を上げ、ミレイユ准尉は厳しい表情をした。
「フン、大方俺達との合同演習で新型の戦車の性能を試して、あわよくば俺達を”事故”に巻き込もうって魂胆だろうが………そう上手く行くと思ったら大間違いだぜ。」
「フフ、帝国軍の連中、きっと驚くだろうね♪」
そして数日後、合同演習を開始する日が来た。
〜数日後・ベルガード門・ガレリア要塞間街道〜
「お、おい帝国軍のあの戦車は……!」
「”アハツェン”……!か、勝てるのか……!?」
数日後帝国軍との合同演習の時間が近づいている中、帝国軍の中にある新型の戦車―――”アハツェン”を見た警備隊員は驚いたり不安そうな表情をし
「ビビる必要はねえ!新型の戦車とは言っても数は少ない上、こっちはその倍以上の装甲車がある!それに短いながらもテメェらは俺らの訓練に耐えてきたんだ!警備隊が以前と違う事を帝国軍の連中に思い知らせてやれっ!」
警備隊員の様子を見たギュランドロスは剣を掲げて叫んだ。
「そ、そうだ……俺達は以前とは違うんだ……!」
「それに今度は司令達もいるんだ……!」
ギュランドロスの言葉に警備隊員達は次々と闘志を高め
「帝国軍の連中に勝って、見返してやるよっ!」
「オォォォォォォオオ―――――ッ!!」
パティルナの号令に警備隊員達は士気を高めた。
「あの男が噂に聞く”六銃士”の一人――――”紅き暴君”か。中々手強そうな男ですな。」
一方遠目警備隊員の士気を高めているギュランドロスを双眼鏡で見ていたエレボニア帝国軍”第四機甲師団”を率いるオーラフ・クレイグ中将は口元に笑みを浮かべてガレリア要塞の司令であるワルター中将に話しかけた。
「フン、相手はたかが義賊紛い。誇り高き帝国軍には敵う訳がありませんな。」
オーラフ中将に話しかけられたワルター中将は鼻を鳴らした後嘲笑しながら警備隊を見つめ
「相手を侮りすぎれば、かつての”百日戦役”のように痛い目を見るかもしれませんぞ?」
「フン、あれはカシウス・ブライトの手腕によるもの。たかが自治州の警備隊如きに我が軍が敗北する訳がありません。」
静かな表情で指摘したオーラフ中将の忠告にワルター中将は鼻を鳴らした後不愉快そうな表情をした。
「フム…………………」
一方オーラフ中将は真剣な表情で警備隊を見つめていた。
「中将、何か気がかりがあるのですか?」
オーラフ中将の様子が気になった”第四機甲師団”に所属するナイトハルト少佐はオーラフ中将に尋ねた。
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