暁 〜小説投稿サイト〜
ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
011「妖精さん、女装して豚を誑かす」
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
女装。
男が、女性の衣服を着る事。
その歴史は古く、世界中にその文化がある。
古代ローマなら、若い少年を女装させて売春。
中国とエジプトの宦官(ハーレムの世話役)は、女装に近い衣服。
そんな罪深い雑学を……シルバーは思い出してしまった。

(俺……なんで、異世界に来て、女装しているんだろう。死にたい……)

今のシルバーは、幼い妖精ボディに白いワンピースを身に纏い、背中から紫色の蝶の羽が生えている。
腰まで届く銀髪のせいで、ロリロリな妖精にしか見えない格好になっていた。

『妖精さんww可愛いwwww』
『チン●ついているのが残念しゅぎるwwwww』

(お、俺は、しょ、勝利するためにやっているんだっ……!
だから、これは正義なんだっ……!
くっ……!殺すっ……!)

自分が女装している理由をすぐに思い出す。
豚人間どもを騙して、壮絶な内紛を発生させるために必要な格好なのだ。
下半身の欲求に素直な豚どもを騙すには、女の子の格好をするのが一番。
ただ、それだけなのだ。

『それでは妖精さん、作戦実行してください』
『作戦名は?』
『うわ、男の娘、ちゅよい作戦!』

「お前ら……息が合い過ぎだろ!?」

『妖精さんのせいで、変な性癖に目覚めそう』
『はよ、作戦はよ』

(ワンピースを脱ぐためにっ……!
俺は作戦をさっさと実行する事を強いられているんだっ……!)

妖精さんは空を飛ぶ。
尋問したオークの情報を元に、ペロペロ党の洞窟を探す。
見つけるのはとっても簡単だった。
天然の洞窟は、水の力でゆっくり削り取られた代物。
つまり、川を遡れば、自動的に豚人間の拠点が見つかるのだ。
もう、あっさりと簡単に、空から発見できた。

「……なんて安易な場所に、拠点作ってるんだ。こいつら」

『生活に便利だからだろ』
『魚取り放題、水飲み放題。しかも、川の近くだから土地は肥えているから、謎の作物取り放題だお!』
『排泄物を川に流し放題だお!』

洞窟の入口に、3匹の豚人間がいる。
見張り役なのか、竹槍を片手に持ち、周辺を警戒……いや、退屈そうに立っていた。

「オッパイ党は許せんブヒィー」
「女の子は、ペロペロされるのが一番ブヒィー」
「早く、見張りを交代したいブヒィー」

『俺も女の子をペロペロしたいです、豚先生』
『いや、オッパイを揉む方が楽しいだろ……俺はオッパイ党で揉み揉みしたいお』

会話の様子を見ても、やはり、ここはペロペロ党の洞窟だ。
こいつらを焚き付けるために、何匹か殺す必要がある。
シルバーは、ネット通販で破片手榴弾を一つ購入。
安全ピンを抜いて、洞窟の入り口めがけて投擲した。

『妖精さん、躊躇なく爆弾投げてるお……』
『なんて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ