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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
002 「妖精さん、異世界でネット通販する」 
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に反応する高クオリティの動画なんてものは、存在しないのだ。

『このショタの名前なんだろう?』
『自己紹介パート、はよ』

丁度いいコメントが書き込まれた。
シルバーは、元気よく答える。

「俺の名前はシルバー!
お願い!この異世界で生活するために、助けて!
さっきまで日本にいたけど、マンションの十階で、トラックに轢かれて殺されて、この世界へ連れてこられたんだ!」

『設定がざるすぎるだろwwwww
その妖精の外見で日本人設定とかwww』
『どうやったら、十階にトラックが来れるんだよwwwww』

「仕方ないだろ!
全部、事実なんだからっ!」

『あれ……この子、コメントに反応してないか?』
『最近のAIと動画技術凄いな』
『妖精さんを抱いてクンカクンカしたい』

「ここは現実なんだ!
地球とは違う星にいるんだっ!
お願いだから信じてくれっ!」

『そんな訳ないだろwww』
『惑星間で、リアルタイム通信とか不可能だろwww』
『アホかwww矛盾ありすぎwww』

信じてもらう難易度が高すぎて、シルバーは愕然とした。
違う惑星にいる。この説明の仕方が不味かった。
地球がある太陽系で、人間が住める星は地球しかない。
地球と太陽の間を、光が移動するだけで片道8分19秒も消費するのだ。
現存の技術では、惑星間のリアルタイム通信なんて不可能。
どういう技術で、地球にいる皆と通信できているのか、シルバーも理解していない以上、説明のしようがない。

(異世界だと信じてもらうには……ど、どうすれば良い……?)

考えても考えても、分からない。
だから、ひたすら何分も時間をかけて、ネットの皆と対話する事で信じてもらう事に務めるしかなかった。
そのおかげか――30分を説明に費やした結果、好機が到来する。

『ニュースで三十階建てのマンションが、崩落する事件が報道されてたぞ』
『トラックが空から降ってきて、マンションを倒壊させたらしい……なにこれ怖い』
『え、まじ?』
『この子、異世界にいるのか?』

「し、信じてもらえたっ……?」

『なんで背中から羽生えてるの?コスプレ?』
『日本に住んでいた外人さん?
どこの小学校に通っていたの?』

「自分でキャラメイクした」ややこしくなるから、細かい説明は省いた。

『え?』
『はっ?』

「し、死んだら、真っ暗闇な空間に、いつの間にか居たんだ」

『うんうん、それで?』
『君、男の子?女の子?』

「そ、そこで大勢の死人達が、青いキャラクターメイキング画面で、好きな種族・性別・姿を自分で設定して、転生特典を貰って、この異世界に転生した。
な、何を言ってるのか、分からないかもしれないが、全部、本当なんだ
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