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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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に女性士官学校の出で、いつぞや自分たちにケンカを吹きかけてきたルグニカ・ウェーゼルを准将として迎え入れた。さらにアレーナ・フォン・ランディールの前世での盟友であるエレイン・アストレイア准将を指揮官として招致した。
 なお、ラインハルトからは自身の艦隊司令官を融通しようかと言われたが、イルーナは断った。ラインハルト陣営にはラインハルト陣営の指揮官が座っているのが最も望ましいからだ。
 こうしてみると、女性によって運用される史上初めての艦隊という色合いが出来上がっていた。
 大将となると、中将よりもさらに待遇が良くなるのは当然であるが、その中に皇帝陛下に対する謁見を許される身分になるのである。ラインハルトはそういうわけで、初めて公式の場において皇帝フリードリヒ4世と一対一での対面を許されたのだった。
 ある爽やかな朝の時間、黒真珠の間において、ラインハルトはただ一人皇帝陛下の前に片膝をついて首を垂れていた。その内心における激情と憤怒を、精一杯押し殺して。アレーナとイルーナたちからはこの謁見の前に再三「ラインハルト、お願いだからこらえてね。ここで感情を表にさせば今までの苦労は全部水の泡よ。」と言われ、キルヒアイスからも「ラインハルト様、ここはおこらえください。」と言われ、本人もよくわかっているつもりであるが、本心を韜晦するのはなかなか骨が折れるものなのである。
「ほう、ずいぶんと立派になった物だな。初めてそちと対面したのは、幾年前だったか。」
フリードリヒ4世は目を細めた。そばには幾人かの近習がいるほかは広々とした黒真珠の間には誰もいなかった。
「9年前にございます、陛下。」
ラインハルトは努めて平板な声でそう答えた。
「そうか、そちの姉が余のもとに来てから、それくらいたつか。年月が立つのは早いものじゃな。」
一瞬ラインハルトは自制をこらえるのに苦労した。「早いだと!?」ラインハルトの胸の内には怒りの波が数十メートルの高さに達し、大津波となって胸郭を圧迫し続けていた。「早いだと?!」とラインハルトは煮えくり返る心の中で叫んでいた。
(こちらは姉を貴様に奪われてから、一日たりともそれを忘れたことはなかった!!一日たりともだ!!ここまで来るのでさえ、ずいぶんと長い思いを・・・・人生の大半を過ごした気でさえいるというのに!!それを早いと言うのか!?)
ラインハルトが応えずにいると、皇帝陛下は「ところで。」と話題を変えた。
「大将となると、様々な気苦労があるだろう。そちはまだ若い。少しでも重荷を減らしたく余から何かできることはないかと思っておるのだが、どうか?」
「ありがたきお言葉、もったいのうございます。そのお言葉だけで充分でございます。(わたくし)はただ陛下に忠実でありたいと思っております。」
皇帝陛下は軽い笑い声を上げた。何故かライン
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