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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百四十七話 絆
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前達を、この家を守らなければならん。行ってくれるな、クリスティーネ、サビーネ」

「貴方……」
「お父様……」
二人が泣きながらすがり付いてきた。もしかすると二人も二度と会えないと考えているのだろうか。私はやはり父親失格、夫失格のようだ、不安ばかり与えている。

「大丈夫だ。また一緒に暮らせる日が必ず来る。さあ、準備をしなさい。明日は早い時間にこの家を出る事になる。忙しいぞ」
出来るだけ明るい声を出すと二人の背中を優しく撫でた。泣くな、ウィルヘルム、これ以上この二人を不安にさせるような事はしてはいかん。それが父親として、夫としての務めだ……。







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