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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。
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ある「何か」に俺は気が付いた。外側はしっかりしていても、ロボス閣下の身体を何かがむしばんでいることに、俺は気が付いてしまった。多年の戦場疲れが閣下の体を蝕んでいたのだろう。
突然目頭が熱くなった。どうしようもなくて、やるせなくて、胸がいっぱいになり、喉の奥が痛く熱くなった。情けないぞ、もっとしっかりしろ、アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデン。原作やOVAで散々「無能・無策・無為」呼ばわりされ「帝国の女スパイに性病を映された。」だの「痴呆症にかかった。」だの、言われ続けた・・・い、言われ続けた人間・・・だと・・・・いうのに・・なのに・・・・。


 国家に奉仕して、自分の身体をすり減らして、その結果がこれなのかよッ!?!?


俺は泣いていた。どうしようもなくて、ボロボロになって泣いていた。運命にあらがえる力のない自分の無力、無為に情けなくて。閣下を慰めることもできず、泣いていることしかできない自分の幼稚さに腹を立てていて。
「世話になったな、若造。」
ロボス閣下がぎゅうっと俺の肩を抱きしめてくれた。

後で知ったのだが、俺は大尉に昇進していた。ロボス閣下が俺のために直々に人事局に掛け合ってくれていたらしい。俺はあの人がくれた最後の贈り物を胸に抱き、新天地である第十三艦隊に異動することになった。・・・・カロリーネ皇女殿下と共に。

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