暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜菫の軌跡〜(閃篇)
第23話
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の忠告にそれぞれ頷いた二人はレンを警戒の表情で見つめた。

「え〜!ラウラお姉さんは別にいいとして、フィー相手に体術のみで戦えだなんて、幾らレンでも厳しいわよ〜………」

その時レンは疲れた表情で声をあげた後不満げな表情でサラ教官を見つめて文句を言った。

「………レン、それはどういう意味だ……?」

一方レンの文句の内容が気になったラウラは真剣な表情でレンに問いかけ

「あら、わからないのかしら?”猟兵”だったフィーと、帝国で武の双璧を誇る”アルゼイド流”の伝承者である”光の剣匠”の娘とはいえ、実戦経験は”猟兵”だったフィーと比べると圧倒的に少ないラウラお姉さんを比べたら、”実戦”ではどっちが”強い”かは明白でしょう?」

「!………………」

意味ありげな笑みを浮かべて答えたレンの説明を聞くと目を見開き、厳しい表情でレンを睨んでいた。

(ちょっ!?今のは幾らなんでも煽り過ぎだろ!?)

(あのガキ……ただでさえ面倒な事になっているあの二人の火に油を注ぐつもりか?)

その様子を見守っていたマキアスは表情を引き攣らせ、ユーシスは呆れた表情でレンを見つめ

「レン!幾らなんでも今のはラウラに対して失礼すぎよ……!今すぐラウラに謝りなさい……!」

アリサは真剣な表情でレンを見つめて注意した。



「うふふ、これも”戦術”の一つだから、”今は”謝るつもりは全然ないわよ♪」

「へ………せ、”戦術”……?」

「一体どういう意味なんだ……?」

(……!まさかレンは……)

アリサの注意に対して小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたエリオットとガイウスが不思議そうな表情をしている中、レンの狙いを察したリィンは不安そうな表情でラウラとフィーを見つめ

「…………そういう事か。模擬戦でそんな小細工をするなんて、相変わらず性格が悪いね。」

リィンと同じようにレンの狙いを察したフィーはジト目でレンを見つめた。



「……フィー、何か知っているのか?」

フィーの答えが気になったラウラはフィーに訊ねたが

「……ん。でも、ラウラ自身が気づかないと意味がない。」

「………………」

明確な答えを口にしなかったフィーの答えを聞くと真剣な表情で黙り込んだ。

「ハア……………それでは双方、構え。」

そして呆れた表情で溜息を吐いたサラ教官は気を取り直して合図をし、サラ教官の合図を聞いたレン達はそれぞれの武器を構え

「―――始め!」

サラ教官の号令によって模擬戦を開始した!



「先手必勝。ぽいっと。――――あ。」

「ゆくぞ―――鉄砕刃!!」

戦闘開始早々フィーはレンの足元に閃光弾―――Fグレネードを転がしたが、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ