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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
111話:『星々(れきし)』(後編)
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 大きく吹き飛ばされた男。だがすぐに体勢を立て直すと、口元を拭うような仕草をし、立ち上がる。


「共闘=cお前は、俺と共に戦えると…一緒に進めると本気で思っているのか…!?」
「あぁ、俺はお前を信じてる。だからお前も、俺を信じて―――」
「黙れ! 信頼など、絶対的な力の前では無力だ!」


 そう叫ぶと男は剣を取り出し、切っ先を向けてくる。


「信頼が力になると? 想いが力になると? 無意味だ、現実を見ろ!」
「それでも戦うしかないんだよ、無意味だと言われるその現実を変える為に!」
「それが綺麗事だと言っている! あの絶対的な力に、その綺麗事や理想論で立ち向う? 現実はそんな簡単ではない、絶望するだけだ!」


 変えられなかった絶望、守り抜けない絶望。そんな負の重荷に押しつぶされるだけだ。あの人達£お前は強くない、理想を貫くだけの力はない!


「―――それでも!」
「ッ!」


 打ち付け合う剣、甲高い音を立て衝突する。
 その間で交錯する互いの視線。目の前に映る赤い複眼には、絶望の色はなかった。


「諦めるつもりはない! 綺麗事と笑われようと、戦うしかないんだ! ―――俺は絶対に、絶望なんかしないッ!」


 轟く竜のような咆哮、それは絶望を照らす光の力。その現在(いま)を照らす(ちから)は、未来(けつまつ)すら変え得るもの。
 その力に手を伸ばせ、自らが求める希望の為に。














 甘い匂いが漂い始めた。
 星しかないようなこの宇宙(そら)で、なんでいきなりと思ったが、顔を向けるとその理由もはっきりわかった。

 ドーナツだ。白い粉のかかったプレーンシュガーのドーナツ。それがたっぷり入った紙袋を抱え、こちらを見ていた。
 そこから一個のドーナツを取り出し、無造作に頬張った。数回租借した後、ようやく口を開いた。


『食べる?』
「いえ…」


 そう? と言うと、差し出したドーナツを引き戻した。というか、食えるのだろうか?
 そんな疑問を胸の中で抱く。しかしそんなことはつゆ知らず、ドーナツ一個を食べ終えた彼。


『確かに過去は現在(いま)の元だよな。だけど、あまりそれに囚われ過ぎてもダメだ』
「……えぇ、そうですね」


 だけど人間全員が、そんな風に思える訳ではない。過去の挫折、後悔、失望、恐怖―――そんな思いががんじがらめのように心に絡みついて、前へ進む一歩が出ない。そんな人がいる、どちらかと言えば多い方だろう。


『だからこそ、誰かとの出会いが人を支えてくれる』


 最初は少なくても、戦いの中で出来た繋がり。似た部分なんて少なくていい、ただ
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