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英雄伝説〜菫の軌跡〜(閃篇)
第5話
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自己紹介の後に自己紹介をして声をかけてきたレンの言葉に眉を顰めた後何かに気づいた将校は驚きの表情でレンを見つめ

「うふふ、そのまさかよ♪――――それとおじさんとは2年前にもハーケン門で顔は合わせているわよ。」

「2年前…………それもハーケン門だと………?―――!あの時か……!フフッ、面白い顔ぶれが集まっている事は噂には聞いていたが、まさかお主もガイウスの級友だったとはな。」

レンの指摘を聞いて不思議そうな表情をした将校だったがすぐに心当たりを思い出し、苦笑しながらレンを見つめていた。



「へ……」

「もしかして中将もレンと知り合いなのですか?」

一方将校の言葉を聞いたアリサは呆け、ガイウスは目を丸くして将校に訊ねた。

「うむ。実際に顔を合わせて話す事自体は初めてだがな。―――帝国軍、第三機甲師団長、ゼクス・ヴァンダールだ。以後、よろしく頼む。」

「”隻眼”のゼクス……!」

「アルノール家の守護者か……」

将官―――ゼクス中将が名乗るとリィンとユーシスはそれぞれ目を見開いてゼクス中将を見つめた。

「ほう、私の名を知っているようだな?」

「アルノール家の守護者……」

「それって確か……」

「……”ヴァンダール”といえば、皇族・アルノール家を守護する武門の一派として有名だ。そして”隻眼”のゼクスといえば、帝国正規軍で五本の指に入る名将とも聞き及んでいる。」

「”アルゼイド流”と並ぶ帝国における武の双璧……その、お目にかかれて光栄です。」

「ハハ、そう持ち上げられるほど大層な人間ではないのだが。おぬし達の話も聞きたいがさすがに時間も時間だ。今日中に帰るつもりならすぐに出発した方がいいだろう。」

「ええ、そのつもりです。すみません。お願いしていた件は………?」

ゼクス中将の言葉に頷いたガイウスはゼクス中将を見つめ

「うむ、用意してあるぞ。」

ゼクス中将はガイウスの問いかけに頷き、その様子を見守っていたリィン達は首を傾げた。



「?何をお願いしていたのかしら。」

「えっと、今日中にガイウスの実家に行くのよね?」

「ああ、そのために移動手段を中将に用意していただいた。」

「フフ、ついてくるがいい。」

そしてゼクス中将について行ったリィン達が外に出ると遠くも見渡せるほどのノルド高原の牧歌的な景色が見えた。



〜ノルド高原〜



「こ、これは―――」

「………………」

「ノルド高原の事は話には聞いていたけどまさかこんなにも雄大な大地がゼムリア大陸にまだ存在していたなんて、正直驚いたわ………」

「鉄路の果て……遥かなる蒼穹の大地……いや―――言葉は不要か。」

ノルド
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