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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 29 「星と交わす約束」
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 そう言われてしまっては私が返す言葉はありがとうというお礼の言葉しかなくなる。言ったところで彼は仕事だとか言って素直に受け取ってくれないんだろうけど。

「……そういえば、ファラ達の姿が見えないけど」
「あぁ、あいつらは今メンテナンスと強化を行ってもらってる」
「強化って試作の? そういうのもショウくんの仕事だってのは理解してるけど、今は安定性を重視したほうがいいんじゃないかな?」
「心配しなくていい。強化といってもブレイドビッドみたいな攻撃や装甲に関するパーツを追加するだけだ」

 確かに相手が相手なだけに長期戦になる可能性は十分にありえる。
 ショウくんはスタイル的にはフェイトちゃんと同じようにどの距離でも戦えるオールラウンダーだけど、最も真価を発揮するのは近接戦闘だ。昔よりも格段に良くなったとはいえ、インテリジェントデバイスはアームドデバイスよりも耐久力に劣るのに変わりはない。
 それを補うためにファラは合体剣に姿を変えたわけだし、予備のブレイドビッドみたいなのを用意しておいて損はない。それにブレイドビッドみたいなものなら確立された技術だし、安全性も高いだろうから心配することもないかな。

「そっか、なら大丈夫かな。作業の方はシュテル達がやってくれてるの?」
「まあな。今の俺よりはあいつらの方が作業は速いし……可能ならリミッターの解除とかも手伝ってもらおうかな。そうした方がメンテナンスする時間も作りやすくなるし……最低でもお前のレイジングハートは見ておきたいからな」
「あはは……エクシードはともかく、ブラスターは使うつもりないんだけどな」

 エクシードモードとブラスターモード。
 これらはかつて使用していたエクセリオンモードの代わりに存在している。
 まずエクシードモードについてだが、このときの外見はエクセリオンモードと酷似している。だけど射撃と砲撃を徹底的に特化させた仕様にしてあるため、常に莫大な魔力を消費していたエクセリオンモードより負荷は少なく、また一点特化させたことで扱いも良くなっている。限定解除時のフルトライブ状態と言えるかもしれない。
 次にブラスターモード……これは私とレイジングハートの《最後の切り札》。
 新システムである《ブラスターシステム》を使用するリミットブレイクモードであり、ブラスタービットと呼ばれる射撃や砲撃を行える遠隔操作機を私とレイジングハートで最大4基稼働させることができる。
 コンセプトは使用者とデバイス、双方の限界を超えた強化を主体にしている。そういう意味ではエクセリオンモードに近い。
 でも……ブラスターはエクセリオンモードを超えた機能を持ってる。強化は段階的に行うけれど、最低限の強化でも負荷はエクセリオンモード以上になり得る。最大強化……ううん、そこまでしなくても少
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