第47話
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性はあるでしょうね。」
ティオの説明を聞いたランディとレンはそれぞれ鐘の共鳴を止めた後の状況を推測した。
「どうする、曹長?鐘の共鳴を止めてみるか?」
「………ええ、やってみましょう。ロイドさん、ランディ先輩。手を貸してください。同時に鐘を押さえてみましょう。」
「よしきた。」
「合点承知だ。」
そしてロイドとランディ、ノエルは協力して鐘を押さえ込んだ。
「あ………」
するとやがて共鳴は止み、それに気づいたエリィが呆けた声を出したその時周囲には清浄な空気が流れ始め、モヤはなくなり、空は青空になり、太陽の光が遺跡を照らしていた。
「モ、モヤが消えた………」
「おお………青空が戻ってきやがったぜ。」
「遺跡全体を包み込んでいた”力場”も消えたようです。ひょっとしたら内部も……」
「何か変化が起こっている可能性は高いわね。」
「よし―――中に戻って、確かめてみよう。」
「ええ………!」
その後ロイド達は礼拝堂まで戻った。
「時・空・幻の属性が働いている気配もなくなりました。どうやら”普通の空間”に戻ったみたいですね。」
「そうか………しかし一体、どういうカラクリなんだ?あの鐘の共鳴に何か原因がありそうだけど………」
ティオの話を聞いたロイドは頷いた後真剣な表情で考え込みながら呟き
「そこまではわたしも……ただ、あの鐘が何らかの”古代遺跡”である可能性は高いかもしれませんね。」
「”古代遺跡”……!」
「まあ状況を考えたらその可能性の方が高いわね。」
ティオの推測を聞いたロイドは目を見開き、レンは静かな表情で同意した。
「1200年前に存在していた”古代ゼムリア文明”の遺物のことね。不思議な力を持っているらしくて教会が管理しているそうだけど………」
「ああ、たまに噂で聞いたりしているぜ。どこぞの貴族が隠し持ってたやばい力を持っている遺物を教会が調べて没収したりとかな。」
「そんなものがあるなんて今まで知りませんでした……」
「…………………(と言う事は今回の件はケビン神父達の方が適任だったんだろうな……)」
エリィとランディの話を聞いたノエルは疲れた表情で溜息を吐き、ロイドは考え込んでいた。
「何しろ現代の技術では一切解析が不可能だそうで………そういう意味でも、一般の人には殆んど知られていないようですね。」
「う、うーん………(どうしよう……?”星杯騎士団”の存在は極秘らしいから本人たちの許可もなく公にできないしな……)」
(あの様子だと”星杯騎士団”に調べてもらうかどうか迷っているみたいね。ま、”星杯騎士団”
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