暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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       =優輝side=



「...ん?クロノから通信?」

  夏休み明けに抱いた不安は、どうやら杞憂に終わったらしく、既に10月末〜11月にあるシルバーウィークの前日になっていた。
  そこへ、唐突にクロノから通信が入った。

「どうしたんだ?」

『緊急だ!至急、手伝ってもらいたい事がある!来れるのであれば、海鳴臨海公園に集まってくれ!他の皆にも既に伝えてある!』

「分かった。今すぐにでも行くよ。」

『助かる!』

  そう言って通信が切られる。....さて。

「椿、葵。」

「聞いていたわよ。」

「あたし達もいつでも行けるよ!」

  話は聞いていたらしく、椿と葵は準備万端と言った風に返事をした。

「椿と葵は士郎さんに一応伝えておいてくれ。僕は先に行っておく。」

「分かったわ。伝え次第、葵から連絡を入れるから、型紙で召喚して。」

「ああ。」

  そう言って、僕らは家を出る。
  もちろん、鍵はちゃんと閉めて、士郎さんに渡しておくために椿に渡す。

「(...しかし緊急か...。なんなんだろうな...。)」

  一体今回は何があるのだろかと、僕は思いつつ公園へと向かった。







「...それで、今回は一体...。」

  アースラから迎え(クロノ)が来て、僕らも乗り込む。
  そこで、開口一番にそう聞いてみた。

「....管理局から、ロストロギアが盗まれた。」

「なっ...!?」

  深刻そう言ったクロノの言葉に、驚きの声が漏れる。

「ロストロギアを盗んだ犯人が、ちょうど僕らが巡回している辺りに来ている。だから君達に招集をかけたんだ。」

「...そやけど、緊急なのはともかく、こんな大所帯な必要はあるん?」

  はやてが僕も気になった事を聞く。
  ちなみに、今この場には魔法関連の面子が全員揃っている。
  普段は地球にいる人物だけでも僕ら含めて19人。確かに大所帯だ。

「...はやて達は知らないだろうけど、その盗まれたロストロギアが厄介でな...。その数と危険性上、人数はできるだけいた方がいい。」

「“はやて達は”...?知っている人もいるって訳?」

  今度は椿がそれを聞く。
  ...確かに、クロノの言い方だと、この中には知っている人もいるって訳だ。

「...ああ。なのは達には、馴染み深いと言えば馴染み深いモノだ。」

「っ、それってまさか...!?」

  クロノのその言い方に、織崎が気付いたように声を上げる。
  それに、クロノは肯定として頷き、告げた。





「―――盗まれたのはジュエルシードだ。...
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