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第三十二話 あるささやかな出会いです。
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たかを目の当たりにしていたのである。母親は早く亡くなり、厳しい父方の祖母の下で育ったユリアン少年だったが、他のいとこ達などと比べて冷遇されていたのだ。父親は軍属勤務で忙しく、ユリアン少年をかまっている暇はなかった。

 苦労したのだな、とヤンは目の前の少年に自分の幼いころの姿を重ねて見ていた。生い立ちや境遇は違うが、それでも苦労したという点では同じなのだから。

「ありがとう。それじゃ、風呂に入らせてくれ。その後にユリアン、お前の作ったアイリッシュ・シチューを食べさせてほしいな」
「はい!」

 ユリアン少年は笑顔でうなずいた。

 こうして、やや原作と時期は異なるものの、ここでヤンとユリアンという自由惑星同盟にとって、重要なキーパーソンが出会うことになったのである。

 それからほどなくして、ヤン・ウェンリーは大佐に昇進した。

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