暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
Lovers rockーelegiaco
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「うー…。面倒くさい…。」
「我慢しろって。」

僕は新幹線の中、父さんと京都に向かっている。どうやら他の名家の方にあいさつ兼お見合いに招待されたらしく。結構強く頼まれたので断れなかったらしい。

「まあ、佳にはいるもんな。恋人。」
「そうだよ??詩乃がいるよ!」
「あ、それでももちろん気に入ったら別に…「それはない。」だよな。お前は詩乃ちゃん大好きだからな。
ならこっちとあっちの名誉が傷つかないようにさりげなく興味あるような感じを出してスパッと断れ。」
「やっぱり父さん鬼だね。」

そう父さんが笑いながら話す。僕はちょっと面倒くさいかったので。

「名誉なんて関係ない…いきなり断ってやる…。『ごめーん。生理的に無理!』って言いながら。」

そう僕は呟くと。父さんはため息を一つつきポケットから遊園地の…。恐らくカップルで行くようなチケットを2枚を僕の前でひらひらさせる。

「そうか…。そんな演技も出来ないのか佳は。残念だ。
せっかくお前と詩乃ちゃんの為に遊園地のフリーパスを用意してやったのに…行きたくないのか…。」
「全力で興味あるような感じを出して断らさせていただきます。頑張ります。」

そんな事を言われたら全力で努力するしかない。
ちなみに新幹線の席は3枚取っている。ちなみにもう一つは…。

「母さん…。何やってるの?」

母さんは東京駅からずっとノートパソコンとにらめっこしてキーボードをカタカタと鳴らしていた。ちなみに画面は常人では理解出来ない単語が並んでいた。

「ちょっと黙ってて。あと少し…。あと少しでアメリカ国防軍のメインコンピュータにハッキング出来るの…!」
「やめて??」

すると母さんは僕の方を向き、笑顔で応える。

「冗談よ。」
「だよね。」

ふー…一安心、一安心。と考えた矢先。とてもいい笑顔で。

「今は自衛隊の方をやっているわ!」
「安心できない??やめて??」
「ダメだぞ。さくら。」

父さんはそう言って母さんを注意する。流石父さん…。

「なんで他国の軍隊にしない!情報が売れないじゃないか!」
「そんな問題??」
「ごめんなさい…。分かったわ。他の国にするわね。」
「本当にやめて??」

僕がそう突っ込み。危ない家族を乗せた新幹線は京都へ向かっていった。

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「えっと…ここで待っていればいいの?」

僕は通された離れで父さんに聞く。どうやらお見合いをやってから挨拶らしい。2人きりで話さないといけないのがとても辛い。

「ああ…。あとなんか相手とても美人さんだったぞ。」
「本当??」
「おう!
…ちなみに今の反応詩乃ちゃんに報告な。」
「…。」

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