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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第七話 偵察任務。その3
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防空射撃を開始し、飛来していた敵の艦載機も応戦の構えに入ったが、新鋭の鳳翔と紀伊の艦載機たちはバタバタとなぎ倒すようにしてこれらを撃破していった。
「今だ、撃て!!」
利根の言葉に3人は砲戦を開始した。接近していた駆逐艦が一撃で撃沈し、反転しようとした重巡に多数命中弾を浴びせた。
「あんたたちの居場所はないわよ!!」
ききおぼえのある声がした。利根がはっと海上に顔を向けると、大きく手を振り上げる一陣の艦隊があった。
「あんたたちの母艦のヲ級たちは日向と紀伊が撃沈したわよ!!さぁ、どうする?それでも挑んでくる奴には、ビスマルク級超弩級戦艦のネームシップの威力、存分に味あわせてあげる!!」
その言葉を理解したのか、艦載機たちは慌てたように南西諸島方面に飛び去っていく。その背後を襲った烈風隊は次々とこれを撃破していった。
 一方、艦攻隊と艦爆隊によって満身相違になりながらも戦艦2隻は戦場を離脱しようとしていた。
「霧島!!」
ビスマルクが叫んだ。
「ええ!!主砲!敵を追尾して!!撃て!!」
二人が同時に発射した主砲弾は敵戦艦の1隻をたたき沈め、1隻の主砲をたたき折った。
「逃がさないわよ!!甘く見ないで!!」
ビスマルクが敵の進路を阻むように回り込みながら主砲弾を浴びせ、粉みじんに吹き飛ばした。
 次第におさまっていく戦闘を感じ取ったのか、ビスマルクは掃討戦を霧島とプリンツ・オイゲンに任せると、利根たちのもとに走ってきた。
「遅いぞ!!」
「ごめんごめん!!危なかったわよね。」
ビスマルクが頭を下げた。
「いや、とても感謝しておる。本当に危ないところだったからの。」
「ええ、本当にありがとうございました。」
筑摩も川内も頭を下げた。
「話はあとよ。すぐにここを離脱しましょう。」
ビスマルクの言葉に3人はうなずく。
「引き上げるわよ!!」





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