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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第81話
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クロウの言葉を聞いたリィンは悲痛そうな表情で首を横に振り、その様子をエリゼは辛そうな表情で見つめ、アリサは真剣な表情で声を上げた。そしてクロチルダが治癒魔術を発動しようとしたが中断して目を伏せた。



「……無理なのね?」

「……ええ……たとえ魔女の治癒術でも。……ここまで命の源である霊力(マナ)を失ってしまっては……」

「……加えて臓器も相当やられているな…………」

「……もはや通常の治癒術でもどうにもできないレベルですわ。」

既に察していたサラ教官に視線を向けられたクロチルダは辛そうな表情で頷き、クロウの状態を察していたレーヴェとシグルーンは重々しい様子を纏って呟いた。

「……くっ…………」

「ダメ、これ以上は……っ!」

「そんな……!どうして治らないのですか……!?」

「諦めないで下さい!クロウさんを助ける方法は必ずあるはずです……!」

「……ッ!(ミントちゃんがいてくれたらフェミリンスさんの時のようにでクロウさんの状態を”戻す”事ができるのに……!)」

それぞれがクロウを治療している中、ある事に気付いたツーヤは唇を噛みしめていた。



「ゴホッ………委員長ちゃん……セレーネ……プリネとツーヤ……黒猫も……悪ぃな…………おかげで…………最後の挨拶が……できる……」

「クロウ……さん……」

「……アンタ…………」

「やめろ……やめてくれ……」

「ったく、甘ったれが……………」

泣きそうになっているリィンの頭を撫でたクロウは順番に仲間達に視線を向け始めた。



「エリオット……ステージ……楽しかったぜ……お前の音楽……俺は好きだぞ……」

「うぐっ………ううううう……!」

「アリサ……お袋さんとは……上手くやっていけよ……?生きて話せるだけでも……上等だろうからな……」

「ぐすっ……うん……そうね……」

「お嬢様……」

「……マキアスにユーシス……いいケンカ友達でいろよ……エレボニアがどうなろうと……変わらずに……そのままで……」

「……うぐっ……当たり前だろう……!」

「……友達はありえんが……喧嘩相手としては認めよう………」

「ラウラにフィー……ガイウスにミリアムも……色々あったが……楽しい時間……過ごさせてもらった……あんがとよ……」

「こちらこそ……ありがとう。」

「……わたしも楽しかった。」

「仲間として、先輩として……本当に世話になった……」

「ボクも……立場とか関係なくすっごく楽しかったよ……」

「……プリネにツーヤ……それとエヴリーヌ……お前達メンフィルには……俺の計画を滅茶苦茶にされたが……悪かったな……俺達が引き起こした内戦に……エレボ
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