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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第79話
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為にあたしは既に多くの敵を殺しています。それがマスターの”パートナードラゴン”であるあたしの役目ですから。」

「くふっ♪というかエヴリーヌ達の世界では”敵を殺す”のが常識だよ♪こっちの世界の考えが甘すぎるだけだよ♪」

クロウの評価にプリネとツーヤがそれぞれ静かな表情で答えた後、エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべて答えてその場にいる多くの者達に冷や汗をかかせ

「そんな殺伐とした世界の常識を俺達の世界に押し付けるなっつーの。」

クロウは呆れた表情で指摘した。



「……貴様は俺達を成長したと言っているが、そう言う貴様は成長どころか、随分と落ちぶれたものだな。まさか薬物にまで手を出す程落ちぶれるとは思わなかったぞ。」

するとその時ユーシスは真剣な表情でクロウを見つめた。

「俺だって好きでここまで落ちぶれた訳じゃねえっつーの。メンフィルという異世界の”部外者”共が俺達の事情に介入しなかったら、俺はこんな所にいなかった。」

ユーシスの言葉に疲れた表情で答えたクロウはシグルーン達を睨み

「よくもそのような戯言をぬけぬけと言えますわよね。」

「やれやれ……お前もルーファス・アルバレア同様責任転嫁か。」

「ユミルはメンフィル帝国領。自国の領土を襲撃され、黙っていない等常識で考えれば絶対にありえないよ。」

「アルバレア公爵が雇った”北の猟兵”達によるユミル襲撃があった時点でいずれメンフィル帝国がエレボニアの内戦に介入する事は予測できたはずです。それを怠った貴方がそんな事を言える権利はありませんよ。」

「”蒼の騎神”を駆る当時の貴方はカイエン公―――貴族連合にとって重要な人物でした。貴方が貴族連合に幽閉されているエリス・シュバルツァーをメンフィルに返還するようにカイエン公達に取りなすか、貴方自身の手で彼女をメンフィルに返還すればメンフィルが介入して来なかった可能性もありました。メンフィルの介入は貴方にも責任があります。」

「うふふ、要するにバンダナのお兄さんがそこまで落ちぶれたのも、お兄さん自身の自業自得って事よ♪」

クロウの言葉を聞いたシグルーンとレーヴェは呆れ、パントとルイーズ、そしてリアンヌはそれぞれ真剣な表情で、レンは小悪魔な笑みを浮かべて指摘した。



「言ってくれるぜ………で?何でお前までリィン達と一緒にいるんだよ、ヴィータ。」

「……私はリィン君やエリス――――シュバルツァー家に対して自分の罪を償う為に……そして貴方を導いた”魔女”として貴方を”D∴G教団”と手を切らせる為に彼らと共にいるのよ。」

クロウに視線を向けられたクロチルダは静かな表情で答え

「おいおい……少し見ない内に随分と殊勝な性格になったな。お前に一体何があってリィン達の味方をするよ
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