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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第86話
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〜ラエドア城・謁見の間〜



「クク……せっかく露払いを”魔神”である我等がしてやったのだ……ならば、一番槍は我等が貰おうぞ、”深凌の楔魔”の一柱よ。」

「グオ!」

詠唱を終えたアスモデウスは不気味な笑いをしながらカファルーに視線を向け、向けられたカファルーは頷いた後

「グオオオオオオオオ――――ッ!」

Sクラフト―――炎獣王の突炎撃の構えをし、全身にすざましい炎を溜め始め

「我を恐れよ!我にひれ伏せ!魂の底まで我が名を刻み付けよ!我が名は……アスモデウス!”七大罪”の”色欲”を司る魔神也!」

アスモデウスは両手に膨大な魔力を込めた後、解き放った!すると無数の瘴気を纏った魔槍がイグナートを囲み、さらにイグナートの足元には巨大な魔法陣が現れ、現れた魔法陣は回転を始め、小さな禍々しい稲妻が空間からいくつも現れた!

「馬鹿な……!?何故、ソロモンの……”七大罪”を司る魔神がシルフィエッタ共に力を貸している……!?理解できん……!」

一方イグナートは足元の魔法陣に気づき、結界をドーム型に纏って防御した後驚愕の表情でアスモデウスを見つめたその時!

「シュヴァルツ・ブリッツェン!!」

回転していた魔法陣からは天を貫き、さらに星をも貫くほどの超越した魔力のエネルギーが上昇し

「グオオオオオオオオ――――ッ!!」

カファルーはSクラフト―――炎獣王の突炎撃を放った!

「ガアアアアア――――ッ!?」

カファルーのSクラフトと膨大な魔力と瘴気によって星をも貫くほどのエネルギーを発生させる先代文明の禁術にして”七大罪”の一柱にして先代文明の叡智を持つ”色欲”アスモデウスの究極禁大魔術にして、Sクラフト―――シュヴァルツ・ブリッツェンによって結界を破壊されたイグナートは炎と膨大なエネルギーを受けて、悲鳴を上げた!

(何だあの魔力は……!仙狐様とは比べものにならん……!あれが”色欲”の真の力か……!)

「ハハハハハハッ!素晴らしい!同じソロモンの魔神であるアムドシアスとは大違いだの!さあ……次は我の番だの!」

そしてアスモデウスのSクラフトを見たエステルの身体の中にいたサエラブは驚愕し、ハイシェラは大笑いをした後、好戦的な笑みを浮かべ

「オォォォォォ……………!!」

イグナートに向かって突進しながら力を溜めるかのように唸った!するとハイシェラの唸りに応じるかのようにハイシェラの周りの地面は鳴り響いた!

「ハアッ!」

「ガハッ!?」

そしてハイシェラは両足でイグナートを天高くへと蹴り飛ばした!

「フン!」

さらにハイシェラも天高くへと膨大な闘気を全身に込めた状態で飛び上がり

「落ちろッ!」

「グッ!?」

なんとイグ
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